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「木造駅舎の駅」がまた姿消す。仁山駅を廃止、「貨車駅舎」二股駅も

2025年3月ダイヤ改正

JR北海道は2025年3月のダイヤ改正に合わせて、函館線仁山駅と二股駅を廃止すると発表しました。仁山駅は木造駅舎、二股駅は貨車駅舎と、それぞれ特徴がありました。

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木造駅舎の駅

仁山駅と二股駅の廃止日は、ダイヤ改正がおこなわれる2025年3月14日です。JR北海道によると、廃止の理由は利用客の減少です。直近5年間の1日当たりの平均乗車人数は仁山駅が3人以下、二股駅が1人以下でした。

仁山駅は、北海道新幹線の終点でもある新函館北斗駅の隣駅です。1936年に仁山信号場として開設されました。

その後、長らく仮乗降場でしたが、1987年の国鉄民営化とともに駅に昇格。古い木造駅舎が残る駅としても知られてきました。

仁山駅

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二股は貨車駅舎

二股駅は、長万部駅の隣駅です。1903年の鉄道開通に伴い開業しました。民営化を前にした1987年1月に、駅舎を撤去し、貨車駅舎に改築しています。

二股駅

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ローカル駅の整理進む

JR北海道は、近年、ローカル駅の整理を進めていて、2025年3月改正では、東滝川駅、東根室駅(根室線)、雄信内駅、南幌延駅、抜海駅(宗谷線)を廃止しています。

その前年の2024年3月のダイヤ改正では、滝ノ上駅(石勝線)、初野駅、恩根内駅(宗谷線)、愛山駅(石北線)、中ノ沢駅(函館線)の計5駅が廃止されました。

今回の函館線の2駅廃止は、2024年の中ノ沢駅以来となります。

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。