東京メトロは、2018年3月17日に行われるダイヤ改正にあわせ、千代田線・二重橋前駅に「丸の内」という副駅名を導入します。都心にありながらやや影の薄い二重橋駅は、副駅名で賑わうのでしょうか。
都心屈指の閑散駅
千代田線の二重橋前駅は、東京駅丸の内南口から約400メートル、徒歩5分ほどの位置にあります。皇居正面で、丸の内のオフィス街に隣接するにもかかわらず、2016年の乗降人員は1日33,849人。東京メトロ単独130駅のうち106位です。
千代田線では北綾瀬駅の29,278人を上回るものの、湯島駅34,750人の後塵を拝しています。600メートルしか離れていない丸ノ内線東京駅は204,287人ですので、その6分の1にすぎません。
東京駅とは地下道で繋がっていて、乗り換えも可能です。にもかかわらず、都心屈指の閑散駅となっているのです。
「丸の内立地」をPR
こうした二重橋前駅の利用を促そうと、東京メトロは2018年3月17日ダイヤ改正にあわせ、副駅名「丸の内」を導入します。今後、二重橋前駅の表示は「二重橋前〈丸の内〉」となります。
東京メトロでは、副駅名導入の目的を「丸の内地区に位置している当駅の立地を広く知っていただくことで、 同地区への最寄り駅の一つであることをご案内する」としています。二重橋前駅が丸の内に位置することをPRすることを狙いとしているわけです。
さらなる副駅名も?
東京メトロの副駅名の導入は、「明治神宮前〈原宿〉」(千代田線)、「押上〈スカイツリー前〉」(半蔵門線)に続いて3例目。明治神宮前、押上ともに、副駅名による周知効果は高かったという判断でしょう。
二重橋前の副駅名効果が高ければ、さらなる導入も考えられます。都心にありながら利用者の少ない駅といえば、桜田門駅(128位13,898人)や、上野広小路駅(121位23,437人)あたりが候補になりそうです。
たとえば「桜田門〈国会正門前〉」、「上野広小路〈御徒町〉」など。余計なお世話でしょうか。