成田空港のLCCターミナルの詳細が公表されました。これは成田空港の「第3旅客ターミナル」で、第2ターミナルの北側に建設されている新施設です。使用するのはジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本の国内LCC3社です。ピーチはこれまで通り第1ターミナルを使用します。
第2ターミナルビルから500m
LCC専用となる第3ターミナルの位置は、第2ターミナルの現在のバニラエア、春秋航空日本のカウンター位置から、さらに外側と考えればいいでしょう。第2ターミナルと第3ターミナルは、「アクセス通路」で結ばれます。この通路の距離は500mとのこと。
JR、京成の空港第2ビル駅からアクセス通路までも、それなりに距離があります。「駅から第3ターミナルカウンターまでの総距離」がどのくらいかは、はっきりわかりませんが、少なくとも800mくらいはありそうです。発表資料では、「第2ターミナルと第3ターミナル間を徒歩でご移動される場合」の所要時間は「約15分」とされています。
第2ターミナルと第3ターミナルの間にはシャトルバスも運行されます。約5-12分間隔で、所要時間は約10-15分です。要するに、徒歩でもシャトルバスでも時間的にはあまり変わりありません。
画像:成田空港ホームページ
バス停からは最大350m
第3ターミナルには専用バス停も設けられ、高速バスなども乗り入れます。東京シャトルやアクセス成田といった格安バスも停車するのでしょう。
ただ、このバス停は第3ターミナルから最も遠いところで350m離れているとのこと。そのため、こちらも徒歩10分程度は見ておく必要がありそうです。
搭乗ゲートまでも遠い
第3ターミナルの本館から搭乗ゲートのある国内線サテライトまでの距離も、結構ありそうです。明記はされていませんが、公表されている案内図の縮尺が正しいなら、本館からゲート端までも400mくらいはありそう。となると、電車で訪れた場合、飛行機に乗るまで1km以上も歩かなければならないようです。
現施設と比べての改善点としては、ターミナルから飛行機までバスに乗る必要がなくなる、という点でしょうか。ボーディングブリッジはなくターミナルから徒歩搭乗になるようですが、バスに揺られなくていいのはいいですね。ボーディングブリッジなんて、なければないでどうということもありません。
施設使用料380円の徴収も開始
ということで、これから成田空港でLCCを利用される方は気をつけて。出発時刻の30分前にターミナルに着いておくためには、鉄道の場合は50分前には空港第2ビル駅に到着する列車に乗っておくべきでしょう。バスの場合は、渋滞も勘案して、もう少し早めにしておく必要がありそうです。
第3旅客ターミナルの利用開始は2015年4月8日です。この日から、成田空港国内路線では空港施設使用料として380円が徴収されます。不便になるうえにお金も取られるのはナットクいかん! という方もおられるかもしれません。立派な施設なんて要らないから、もっと安くしてくれ、という声もありそうです。