東京メトロが大減便。8月ダイヤ改正、銀座線は日中5分間隔に

丸ノ内線も

東京メトロが2022年8月27日にダイヤ改正を実施します。銀座線、丸ノ内線、千代田線、東西線が対象で、銀座線と丸ノ内線は日中5分間隔となります。

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銀座線は33%削減

東京メトロは、2022年8月27日に、銀座線、丸ノ内線、千代田線、東西線のダイヤ改正を実施すると発表しました。今回のダイヤ改正は乗客の利用状況に応じたもので、有り体に言えば減便です。

減便規模が大きいのは銀座線。日中時間帯にこれまで毎時18本を運転していたところ、12本に変更します。じつに33%の大削減で、これにより、約3分20秒間隔が5分間隔となります。対象となるのは、平日10時~16時、土休日8時~20時の時間帯です。

平日朝ラッシュ時も減便します。最混雑時間帯の8時台は、両方面とも毎時30本から26本に削減。これにより、朝の最短運転間隔は約2分間隔から約2分20秒間隔に変更となります。7時台、9時台も毎時2~5本程度削減します。

夕ラッシュ時は、最混雑時間帯の18時台に、渋谷方面を27本から25本に、浅草方面を26本から24本に削減します。夕ラッシュ時も、最混雑時間帯は約2分20秒間隔になるようです。

17時台も2本程度削減します。早朝、夜間の運転間隔には変更がありません。

銀座線1000系
画像:東京メトロ
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丸ノ内線も日中5分間隔に

大がかりな変更となるのは、丸ノ内線です。まず、ベースとなる日中時間帯では、毎時1本を減便し、池袋~中野坂上間で12本、中野坂上~荻窪間で10本となります。これにより、池袋~中野坂上間では、銀座線と同じく日中5分間隔となります。平日10時~15時、土休日10時~20時の時間帯です。

朝ラッシュ時の池袋~新宿間では、8時台は新宿方面を毎時31本から28本に減便します。これにより、朝の最混雑時間帯の最短運転間隔は、約1分50秒から約2分10秒に変更になるようです。7時台、9時台も、毎時1本程度削減します。

また、平日8時台の新宿始発・終着列車を中野坂上方面へ区間延長します。これにより、新宿~中野坂上間では、両方面とも毎時24本が27本に増発となります。一方、9時台は毎時1~2本の減便となります。

中野坂上~荻窪間では、7時~9時台に毎時1~2本を減便。中野坂上~方南町間では、6時~9時台に、毎時2~6本程度削減します。とくに9時台の減便が大きく、方南町方面を22本から16本、中野坂上方面を14本から9本とします。

丸ノ内線2000系
画像:東京メトロ

6両編成に統一

丸ノ内線の夕ラッシュ時は、池袋~中野坂上間で毎時1本程度削減。17時台~19時台まで毎時24本程度になります。約2分30秒間隔の運転です。

中野坂上~荻窪間では、18時~19時台に毎時1本程度削減し、毎時17~18本に。中野坂上~方南町間では、17時~20時台に毎時2~3本程度削減し、7~11本程度の運転になります。

土休日も時間帯により、各区間とも1~3本程度を削減します。また、中野坂上駅~方南町駅間で3両編成による運転を取りやめ、丸ノ内線全区間の列車を6両編成に統一します。

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浦安始発を削減か

東西線では、平日朝ラッシュ時の時間帯について、7時台の浦安~中野間で中野方面を27本から26本に削減します。「7時台」という時間帯は木場駅の発車時刻を基準としているので、浦安駅を6時台に出る始発列車が削減されるようです。また、9時台の中野方面を19本から18本に変更します。

8時台には西船橋方面を22本から21本に削減。中野~東陽町間で、10時台の東陽町方面を16本から15本に削減します。

千代田線もラッシュ時減便

千代田線では、平日朝ラッシュ時に、綾瀬~代々木上原間で2往復を削減します。7時台の代々木上原方面は毎時25本から23本に、8時台の綾瀬方面行きは23本から22本となります。

北綾瀬~綾瀬間では、7時台の綾瀬方面を9本から8本に削減します。

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都心路線が5分間隔へ

ここまでが東京メトロ2022年8月ダイヤ改正の概要です。大きなニュースは、銀座線と丸ノ内線が日中5分間隔になることでしょう。JR山手線も2022年3月改正で日中5分間隔に変更されていますので、東京を代表する都心の最混雑路線が、日中5分間隔で統一されることになります。

日中時間帯に5分間隔で運転していれば、実用的には不便はありません。しかし、都心を貫く銀座線や丸ノ内線は、日本を代表する地下鉄路線です。その運転本数削減は、首都東京の衰えを示しているようでもあり、寂しさを禁じ得ません。

せめて、銀座線と丸ノ内線は赤坂見附駅で対面接続をとり、乗り換え利便性の向上につなげてほしいところです。(鎌倉淳)

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