サハリンの鉄道をチャーター列車で巡るツアーが7月、8月に実施されます。旧樺太東線のユジノサハリンスク(旧豊原)~アルセンチェフスカ(旧真縫)間と同西線のイリインスキー(旧久春内)~ホルムスク(旧真岡)間などを専用列車でめぐります。専用列車によるツアーは多くなく、貴重なツアーになるかもしれません。
広告
ビザ免除ツアー
このツアーは北海道稚内市の北都観光と近畿日本ツーリスト旭川支店が企画したものです。稚内発着の定期国際フェリーを使うビザ免除ツアーで、料金は16万3000円(2名1室)。日程は7月7~10日と、8月11日~14日の2回です。
ツアーでは、初日は稚内港からコルサコフ(旧大泊)にフェリーで渡った後、バスで豊原市内に移動。2日目以降はサハリン鉄道のうち旧樺太東線の豊原~真縫間と同西線の久春~真岡間などをめぐります。
豊原から真岡への列車は?
これらの路線は、戦前の樺太で旧日本軍や旧樺太庁などが整備したもので、現在も使われています。ただし、貨物列車主体で旅客列車はあまり動いていないようです。豊原から真岡への区間は不通になっていて、列車へ行くことも永らくできませんでした。上記の写真は、筆者が真岡駅を訪れたときのものですが、当時も真岡近郊のローカル列車が1日数便動いているだけでした。
今回のツアーの詳細はまだわかりませんが、もし豊原から真岡へ列車で行けようになったのなら、貴重なツアーになるでしょう。作家宮沢賢治が「銀河鉄道の夜」の着想を得たという旅程とも一部重なるということです。
募集は各回50人、最少催行人員は40人、締め切りは出発の30日前までです。
広告