テレビ東京の動画配信で、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』のファンの集いが開かれました。太川、蛭子に加え、マドンナ加藤紀子、越山進プロデューサーも登場し、いまだから明かせる話を披露しました。(文中敬称略)
今だからいろいろ聞いちゃおう会
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』のオリジナルシリーズは、2007年10月から2017年1月の10年間にわたって、計25回が放送されました。ルイルイこと太川陽介と蛭子能収のコンビに、マドンナを加えた3人が3泊4日で路線バスのみを乗り継ぐ旅番組です。
最終回となった第25弾から4年近くが経ちますが、2020年11月28日に、テレビ東京が有料動画配信の形で「ほぼほぼ無観客フェス」を開催。『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 ファンの集い ~太川&蛭子&マドンナ生出演!今だからいろいろ聞いちゃおう会~』と銘打って配信しました。
出演したのは太川、蛭子のコンビと、マドンナ代表として加藤紀子。さらに、越山進プロデューサーも進行役で登壇。キーパーソンがずらりと並んだ豪華イベントとなりました。
11月30日までは有料配信中ですので、肝心の部分はぼかしながら、見どころをご紹介しましょう。
【動画配信】テレ東ほぼほぼ無観客フェス 『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 ファンの集い~太川&蛭子&マドンナ生出演!今だからいろいろ聞いちゃおう会~
一番ヤバかったマドンナ
イベントは、視聴者からの質問を受け付ける形で展開。太川、蛭子が選ぶベストマドンナは? という定番の質問に関しては、太川が「加藤紀子」と、隣にいるマドンナに配慮を見せた一方で、蛭子は口ごもります。これに対し、楽屋では鈴木奈々を挙げたと、太川が暴露しました。
ちなみに、鈴木奈々は、後継番組の『太川蛭子の旅バラ』に出演していますが、オリジナルシリーズの25人のマドンナには含まれません。蛭子さんの鈴木奈々ひいきは有名で、やっぱりというところでしょうか。
一番ヤバかったマドンナは? の質問に対しては、太川は言葉を濁します。かわって越山プロデューサーがある女性タレントの名前を挙げました。具体的な名前を当記事に掲載するのは避けますが、ファンのあいだでは話題になりやすい人かもしれません。
ただ、その女性タレントに限らず、ロケ中にマドンナをなだめたり、叱ったりというのは、ままあることのようです。
正解ルート
正解ルートに関する質問に関しては、太川は「最初の頃は聞いた」と認めたものの、やがて聞いてもしょうがないと悟り、聞かなくなったとか。そのほか、ロケ中のスタッフとの関係性についても興味深い内容が披露されました。
ちなみに、番組の最後に正解ルートを提示したら、という投げかけに対しては、越山プロデューサーが、「正解ルートはたくさんあって、1枚の表に収まらない」と、放送できない理由を説明しました。
「出ないほうがいい」
番組のハードさに関しては、業界では話題になっているそうです。加藤紀子が実際に出演したのは2012年9月放送の第12弾(松阪~松本)ですが、オファーはそれ以前からあり、「出ない方がいいというアドバイスもらっていた」とのこと。
オンエアではそんなそぶりは全く見せていませんので、さすが女優です。しかも、第12弾はシリーズ屈指の名作と評される仕上がりとなりました。
ちなみに、実際、ロケ現場は殺伐としていることが多いそうで、話題はロケ中の人間関係に。「魔の3日目」という表現は、人間関係がぎすぎすしてくるのが3日目だから、ということから、太川が言い始めたそうです。人間関係の話題も盛り上がり、動画の見どころの一つになりました。
また、太川がロケで本当にいやだったのは、長距離歩くことではなく、別のことでした。これはちょっと意外でしたが、聞けば納得の理由です。
最終回を振り返る
話題は失敗に終わった最終回第25弾に及びます。吹雪のなか、長距離の徒歩に挑んだロケとなり、太川は「いちばんしんどかった」と振り返ります。「最終回だから緩いルートだと期待していた」ものの、実際には正解が存在するのかというくらい難易度が高いお題でした。
これに関しては、越山プロデューサーは、別のロケ地も候補にあったことを明かします。動画配信ではその場所も明かされましたが、「緩い」ということで却下。「最後まで苦しんで、もがくのがバス旅」との意図で、厳しいルートになったそうです。
このほか、越山プロデューサーによる「Z」シリーズの評価や、ロケ現場の撮影体制、マドンナのキャスティングの苦労やロケ前の注意点の伝え方など、制作サイドの裏話が興味深い内容に。越山プロデューサーが、路線バスの旅について、ここまでざっくばらんに公の場で話をしたことはなかったのではないか、と思います。
今回の動画配信の見どころは、太川、蛭子のトークよりも、越山プロデューサーの打ち明け話に感じられました。テレビ放送ではプロデューサーがこうした話をすることはないので、動画配信ならではの内容です。
新企画も収録済み
ちなみに、「Z」シリーズの新作第15弾が年末に放送されるほか、ルイルイが出演する「水バラ」のバス旅新企画の収録も終えていることが披露されました。
オリジナルシリーズとしては、第13弾(新宿~新潟)と第16弾(館山~会津若松)のDVDの発売も告知されました。再放送が少なく、一時は「幻の回」ともいわれた第13弾のDVD化は注目点でしょう。
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』ファンなら見逃せないこの動画、11月30日まで1,500円にて、以下のリンクより視聴ができます。
【動画配信】テレ東ほぼほぼ無観客フェス 『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 ファンの集い~太川&蛭子&マドンナ生出演!今だからいろいろ聞いちゃおう会~