テレビ東京が「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の新シリーズを放送します。その名も「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」。赤江珠緒、三船美佳、高城れにの女性3人が、3泊4日のバス旅に挑戦します。（文中敬称略）
女性3人の新シリーズ
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は、テレビ東京の人気シリーズ企画です。2007年10月に、太川陽介、蛭子能収のコンビでスタートして、第25弾まで続きました。
2017年3月からは田中要次、羽田圭介による「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」で再出発。こちらは2022年8月の第19弾まで続きましたが、この時点で「負け越し」となり、番組が終了しています。
それから1年。待望の新シリーズがついに発表されました。その名も「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W（ダブリュ）」です。「W」は「ウーマン」を意味します。
出演するのは、フリーアナウンサーの赤江珠緒、俳優の三船美佳、ももいろクローバーZの高城れにの3人です。
放送日は2023年7月22日（土）。これまで通り、「土曜スペシャル」の枠です。
「土曜スペシャル ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」
【放送日時】2023年7月22日（土）18時30分～20時54分（テレビ東京系列、リアルタイム配信あり）
【出演】赤江珠緒 三船美佳 高城れに(ももいろクローバーZ)
【ナレーション】津田健次郎
「バス旅」ゆかりの新メンバー
3人のうち赤江珠緒は、テレ東系の「バス旅」シリーズには初参加です。ただし、自身が出演していたTBSラジオ『たまむすび』に太川陽介をゲストに招いたことがあり、バス旅についてインタビューしていますので、その過酷さは心得ているはずです。
三船美佳は、映画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THEMOVIE」(2016年）に出演経験があります。高城れには「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」第6弾（松本城～高田城）で、鉄道チームに参加しました。つまり、3人とも、何らかの形で「バス旅」にゆかりがあるわけです。
なお、3人の役回りについては、いまのところ明確にされていません。「リーダー」「ゲスト」といった役割分担があるのか、そもそも3人がこれからも揃って継続して出演する予定なのか、テレビ東京は公式発表をしていません。
番組のナレーションは、Zシリーズから引き続き、声優・津田健次郎が担当します。
3泊4日の枠組み変わらず
さて、新シリーズでも、路線バスのみを乗り継ぎ、3泊4日でゴールを目指す枠組みは変わりません。
気になるお題は、栃木県・中禅寺湖～千葉県・野島崎灯台。栃木県、茨城県、千葉県の3県をまたぐ設定です。
関東平野には都市が散在し、道路網が発達しているので、乗り継ぎルートは多彩で、そのぶん選択に迷います。とくに宇都宮市は中心部から放射状にバスが展開しているものの、その先のつながりに乏しく、一行は序盤から難しい判断を迫られそうです。
茨城県から千葉県にかけてはバス路線が豊富ですが、駅勢圏ごとにネットワークが切り離されている傾向があります。うまく乗り継げなければ、長距離を歩くハメに陥るかもしれません。
出演者、プロデューサーコメント
放送に先立ち、出演者3人とプロデューサーがコメントを発表しています。内容は以下の通りです。
赤江珠緒
路線バスの旅。よく拝見してはおりましたが、やってみて改めて、こりゃ、すごい本物だ！ と思いました。先が、ここまで全く決まってないロケって、初めて！ 行先のヒントを探っての一期一会。瞬時に決めなきゃいけない行動。その後を大きく分ける分かれ道。人生の縮図みたいな旅でした。
一言で言うと、テレ東のバス旅、ガチです！って感じです（笑）。台本は地図だけの、究極にシンプルなバス旅。焦ったり追い詰められたり、疲弊したり、路頭に迷う旅人の素がでます。怖い。怖い。お楽しみに。
三船美佳
バス旅って、こんなに大変でしたっけ？（笑） そして、こんなにも面白いものでしたっけ!?（爆笑） 普段の生活だと、携帯やネットで乗換案内を見たら一発なのに、手元の地図やバス停まで行って確認する時刻表、そして出逢う人達1人1人に助けられて。終始ハラハラドキドキワクワクが止まらない時間でした。
ポジティブな猪突猛進でムードメーカーな頼れる姉さんの珠緒さんが途中、疲れすぎて壊れた姿も見て欲しい！ そして一番若いのに一番シッカリさんのれにちゃんにはどんな時も冷静な判断でとっても助けられまくりました！
見てくださる皆さんには、画面に向かって声を出してツッコミを入れてもらいながら、一緒に旅してる気持ちで楽しんでいただきたいです！！ 見た後はきっとご自身でもバス旅したくなるはず！！
高城れに（ももいろクローバーZ）
とっても濃い旅でした！ 先輩方がリードしてくださって心強いのもありましたが、なにより個性豊かで面白くて出会った街の方々にも恵まれていたなぁと改めて思います！ 個性もそうですが、それぞれがする選択が見どころです！
山あり谷ありの誰もがハラハラするようなタイミングがたくさんあるので是非ご覧ください！
テレビ東京制作 青山海太プロデューサー
男性2人とマドンナの女性1人の3人旅として2007年より続いてきた「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」シリーズですが、今回は「W」=ウーマンとして、女性３人のバス旅として生まれ変わります。
バス旅、そして太川陽介さんのファンであるという赤江珠緒さん、バス旅 THE MOVIEに出演した三船美佳さん、ももいろクローバーZの高城れにさん、改めてこの過酷なバス旅へのご出演を引き受けていただきありがとうございます。
15年以上続くバス旅シリーズですが、日々変わるローカル路線バス事情、そして女性ならではの目線で立ち寄る観光スポットも盛りだくさんと、今まで観て頂いていた方も、はじめての方も皆さん楽しめる展開になっています。
これまでとは違うハラハラ＆ドキドキ感を満載でお届けしますので、是非最後までお楽しみ下さい！
さじ加減は？
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」の終了から1年。これまで続編の情報はなく、「3泊4日のバス旅はこのまま終わってしまうのでは？」と心配されたファンも多かったことでしょう。
それが杞憂に終わり、これまで通りのパッケージで新たなシリーズが登場したことは何よりです。
舞台は北関東から房総半島で、最近の「水バラ」対決旅でおなじみのエリアです。ただ、1泊2日の対決旅と3泊4日のバス旅では、乗り継ぎパターンの多様性では大きな差があります。
「Z」コンビは自慢の脚力で局面を打開してきたので、ルート設定もそれを前提として、次第に厳しい乗り継ぎで作られるようになっていました。対して新シリーズは女性3人。脚力は未知数です。どんなさじ加減の設定になっているのかも、興味深いところでしょう。（鎌倉淳）
