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オフピーク通勤、「早め」と「遅め」どっちが空いている? 路線別傾向を分析!

早起きが得とは限らない

ラッシュ時の混雑を避ける「オフピーク通勤」。自宅を早めに出る「早め出勤」と、ゆっくり出る「遅め出勤」は、どちらの電車が空いているのでしょうか? データを見てみましょう。

ピークサイド混雑率

国土交通省は「都市鉄道の混雑率調査」の結果を、年に1度公表しています。通勤・通学に使われる電車の最混雑区間におけるピーク時間帯の混雑率をまとめたものです。その最新の結果が2018年7月18日に公表されました。

このデータのうち、今回は東京圏の主要路線の「ピークサイド混雑率」に注目してみます。ピーク時間帯の前後1時間の平均混雑率です。ラッシュのピークに比べて、「1時間早く」または「1時間遅く」出勤した場合の混雑率を示しています。

これを見ると、ピーク前に出勤する「早め出勤」と、ピーク後に出勤する「遅め出勤」のどちらが、より空いている電車を利用できるかがわかります。

すなわち、「オフピーク出勤は、早めがいいのか、遅めがいいのか」という疑問に答えてくれるのです。

山手線E235系

首都圏「早めが空いている路線」ランキング

下表は、首都圏主要混雑区間の、ピーク時とピーク前後の混雑率です。ピーク前に対するピーク後の混雑率が高い順にランキングしました。簡単にいうと、「早めが遅めよりも空いている」路線の順番です。

では、さっそくランキングを見てみましょう。ランキング上位が「早めが空いている路線」で、下位が「遅めが空いている路線」です。

首都圏ピーク前後混雑率ランキング
路線名 区間 ピーク前混雑率 (%) ピーク混雑率 (%) ピーク後混雑率 (%) 遅め/早め比
日暮里舎人ライナー 赤土小学校前~西日暮里 96 189 140 1.46
東武東上線 北池袋~池袋 97 136 126 1.30
メトロ銀座線 赤坂見附~溜池山王 114 160 132 1.16
京王井の頭線 池ノ上~駒場東大前 126 149 144 1.14
西武新宿線 下落合~高田馬場 115 159 130 1.13
メトロ有楽町線 東池袋~護国寺 125 165 136 1.09
西武池袋線 椎名町~池袋 116 159 125 1.08
東急東横線 祐天寺~中目黒 116 172 125 1.08
都営三田線 西巣鴨~巣鴨 123 158 131 1.07
小田急線 世田谷代田~下北沢 121 157 128 1.06
東急田園都市線 池尻大橋~渋谷 144 182 150 1.04
メトロ半蔵門線 渋谷~表参道 128 168 133 1.04
京王線 下高井戸~明大前 129 165 130 1.01
つくばエクスプレス 青井~北千住 129 169 130 1.01
JR京浜東北線北行 大井町~品川 123 185 122 0.99
都営浅草線 本所吾妻橋~浅草 102 133 98 0.96
JR横須賀線 武蔵小杉~西大井 160 197 152 0.95
JR総武線緩行 錦糸町~両国 154 196 146 0.95
東武伊勢崎線 小菅~北千住 124 150 116 0.94
京成本線 大神宮下~京成船橋 101 130 94 0.93
JR京浜東北線南行 川口~赤羽 132 171 122 0.92
JR中央線緩行 代々木~千駄ヶ谷 79 95 73 0.92
JR常磐線緩行 亀有~綾瀬 119 152 107 0.90
メトロ日比谷線 三ノ輪~入谷 133 157 119 0.89
JR埼京線 板橋~池袋 154 183 137 0.89
京成押上線 京成曳舟~押上 123 149 105 0.85
都営新宿線 西大島~住吉 127 156 108 0.85
JR常磐線快速 松戸~北千住 125 154 106 0.85
メトロ千代田線 町屋~西日暮里 147 179 124 0.84
JR中央線快速 中野~新宿 164 182 137 0.84
メトロ東西線 木場~門前仲町 153 199 126 0.82
JR南武線 武蔵中原~武蔵小杉 155 184 125 0.81
JR東海道線 川崎~品川 175 191 141 0.81
JR総武線快速 新小岩~錦糸町 172 181 137 0.80
メトロ丸ノ内線 新大塚~茗荷谷 143 169 113 0.79
京急本線 戸部~横浜 126 143 79 0.63
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東京西側の私鉄は「早め」が空いている

ピークの時間帯は路線により異なりますが、おおむね07:30~08:30頃で、山手線内など都心に近い区間では07:45~08:45くらいの場合もあります。

「早め出勤」が「遅め出勤」より空いている路線の筆頭は、日暮里舎人ライナー。早朝の混雑率は96%ですが、遅めは140%と混んでいます。東武東上線も早めの混雑率は97%と定員以下なのに、遅めは126%と混雑。銀座線、京王井の頭線、西武新宿線なども、早めが空いている路線です。

全体の傾向としては、東京西部の私鉄路線で、早めの時間帯が空いていて、遅めが混んでいます。

JRは「早め」が混む

一方、早めの時間帯が混んでいるのは京急本線。早めの混雑率は126%ですが、遅めは79%。ピークから1時間出勤を遅くすれば、電車はずいぶん空いています。

京急ほどではありませんが、メトロ丸ノ内線、JR総武線快速、東海道線、南武線、メトロ東西線なども、早めの出勤が混んでいます。

JR線は全ての区間において、早めのほうが遅めより混雑しています。

全体的には「遅め」が空いている

遅め出勤は、フレックスの人などしかできませんが、早め出勤は定時が決まっている人でもできます。その意味で、早朝出勤のほうが「万人向け」なので、どちらかというと、早めの電車のほうが、遅めよりも混雑しているのが全体の傾向です。早起きは三文の得とは限りません。

ただ、ご覧のように、早めのほうが遅めよりも空いている路線も多いので、ご自身が利用する路線の傾向を掴んで、早めか遅めか、出勤時間を選べる人は選ぶとよさそうです。