京成電鉄が2016年11月19日のダイヤ改正を発表しました。「スカイライナー」と「アクセス特急」が増発されます。アクセス特急はこれまで臨時列車だった下り早朝便が定期化され、始発列車の成田空港到着が45分も繰り上がります。
早朝便が定期列車に昇格
アクセス特急の始発列車は、これまで押上06時09分発、成田空港06時59分着でした。ただ、夏休みの繁忙期には、これより早い早朝便が運転されており、京成上野駅5時18分発、成田空港駅6時14分着のダイヤです。
11月のダイヤ改正でこの列車が定期化されることが決まりました。これは大きな改善と言っていいでしょう。
新しいアクセス特急始発列車の時刻表は以下の通りです。
アクセス特急・早朝便時刻表
上野 5:18発
日暮里 5:22発
↓
青砥 5:31発
(品川4:57発、押上5:22発普通から連絡)
↓
高砂 5:34発
東松戸 5:41発
新鎌ヶ谷 5:45発
千葉NT中央 5:52発
印旛日本医 5:58発
成田湯川 6:05発
空港第2ビル 6:12着
成田空港 6:14着
写真:京成電鉄
スカイライナーよりも早く着ける
今回のダイヤ改正で、アクセス特急の始発列車は、一気に45分も到着時刻が繰り上がることになります。
スカイライナーの始発よりも30分近く早く成田空港に着けるので、早朝アクセスには非常に有用な列車となりそうです。日暮里~空港第2ビル間の所要時間が50分と、なかなか俊足です。
空港第2ビルには6時12分に着きます。LCCの第三ターミナルには急げば6時20分頃には着けるでしょう。ウェブチェックインを事前にすませておけば、6時50分くらいの飛行機なら間に合いそうです。この時間帯のLCCは価格が安いので、格安旅行にはもってこいでしょう。
横浜、大宮からも乗車可能
日暮里発5時22分は、山手線各駅から始発列車で間に合う時間です。京浜東北線なら大宮、桜木町、中央線なら中野からの始発列車が接続しますので、横浜、大宮エリアからも乗車可能です。
同じく夏季繁忙期に運転されてきた上りのアクセス特急「深夜便」は、残念ながら定期化されませんでした。かわりに、成田空港駅19時台発のアクセス特急が1本増発されます。この時間帯のアクセス特急は、これまで1時間に1本程度でしたが、増発により40分間隔での運転になります。
通勤ラッシュ時にスカイライナーを増発
「スカイライナー」も、朝8時台に京成上野発の列車が1本増発されます。6~8時台のダイヤも見直され、6・7時台は20分の等間隔、8時台は25分の等間隔で発車するダイヤになります。
スカイライナー早朝時刻表(上野発)
5:58、06:20、06:40、07:00、07:20、07:40、08:00、08:25(土日は08:26)、08:50、09:20
通勤ラッシュ時にもスカイライナーを増発するあたりに、京成の空港アクセスにかける意気込みが伝わってきます。
写真:京成電鉄
「成田シャトル」も運行開始
成田空港アクセスとしては、10月31日より、ウィラーエクスプレスなどが大崎駅発着の格安バス「成田シャトル」の運行を開始します。ウェブ予約をすれば片道1000円で成田まで行けます。
数年前まで、成田空港への格安アクセスといえば20分間隔の京成本線特急しかありませんでした。それに比べれば、いまはずいぶん多様化しました。LCCを使った旅行に、上手に活用したいところです。(鎌倉淳)