新運賃が一番安い鉄道会社は? 関東私鉄各社を徹底比較。京王も値上げ申請

やっぱり安い、あの会社

京王電鉄が2023年10月の運賃値上げを発表しました。関東私鉄各社の新運賃を比較してみましょう。

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京王が10月値上げへ

京王は2023年10月1日に運賃改定を実施すると発表し、国土交通省に申請しました。

関東の大手鉄道会社では、これまでに、東急、小田急、東武、西武、相鉄、東京メトロとJR東日本(電車特定区間)が2023年3月18日に運賃値上げを実施しており、京急が2023年10月の値上げを国土交通省に申請しています。

これにより、京成電鉄を除く関東大手私鉄とJRの9社が2023年に相次いで値上げすることになります。

9社のうち、小田急、東武、西武、相鉄、東京メトロ、JR東日本は、鉄道駅バリアフリー料金制度を導入するもので、値上げ額は区間にかかわらず10円となっています。

一方、東急、京急、京王は同料金制度を活用しない運賃改定です。東急は区間により10円~60円を値上げし、普通運賃の改定率は12.9%です。京急は10円~30円を値上げし、改定率は10.8%です。京王は10円~40円を値上げし、改定率は13.3%です。

京王5000系特急

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関東鉄道各社の新運賃比較

鉄道各社が相次いで値上げを実施するわけですが、これにより運賃水準はどう変わるのでしょうか。東京を起点に郊外へ向かう私鉄各社の新運賃を、キロ程ごとに比較してみましょう。

神奈川・多摩方面の東急、小田急、京王、京急の4社と、埼玉・千葉方面の西武、東武、京成、つくばエクスプレス(TX)の4社を、それぞれ表にしてみます。比較のため、JR東日本を両方に載せました。

JR東日本は50kmまでは電車特定区間、51~100kmまでは幹線の運賃表を用いています。JRの値上げは電車特定区間のみで、幹線区間は据え置きです。

以下の運賃は、京王、京急以外は2023年3月18日から適用、京王、京急は2023年10月からの適用を申請中です。

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神奈川・多摩方面

まずは、神奈川・多磨方面の私鉄・JRの運賃を比較してみましょう。下表のようになります。

神奈川・多摩方面鉄道運賃比較(円)
キロ
東急 小田急 京王 京急 JR
東日本
1 140 140 140 150 150
2 140 140 140 150 150
3 140 140 140 150 150
4 180 170 140 180 170
5 180 170 160 180 170
6 180 170 160 180 170
7 180 200 190 230 180
8 230 200 190 230 180
9 230 200 190 230 180
10 230 230 210 230 180
11 230 230 210 280 230
12 250 230 210 280 230
13 250 230 230 280 230
14 250 270 230 280 230
15 250 270 230 280 230
16 290 270 280 320 320
17 290 270 280 320 320
18 290 300 280 320 320
19 290 300 280 320 320
20 290 300 320 320 320
21 310 300 320 350 410
22 310 330 320 350 410
23 310 330 320 350 410
24 310 330 320 350 410
25 310 330 360 350 410
26 350 360 360 410 490
27 350 360 360 410 490
28 350 360 360 410 490
29 350 360 360 410 490
30 350 390 360 410 490
31 390 390 390 460 580
32 390 390 390 460 580
33 390 390 390 460 580
34 390 430 390 460 580
35 390 430 390 460 580
36 430 430 390 510 660
37 430 430 390 510 660
38 430 480 410 510 660
39 430 480 410 510 660
40 430 480 410 510 660
41 480 410 570 740
42 520 410 570 740
43 520 410 570 740
44 520 410 570 740
45 520 430 570 740
46 520 430 620 830
47 560 430 620 830
48 560 430 620 830
49 560 430 620 830
50 560 430 620 830
55 610 670 990
60 650 710 990
65 700 740 1170
70 750 1170
75 800 1340
80 850 1340
90 1520
100 1690
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近距離で京急、東急が高く

まず、神奈川・多摩方面ですが、短距離は京王が安く、京急と東急がやや高めです。東急は運賃が安いイメージがありますが、独占エリアの目黒区、世田谷区方面の利用者に対しては、都心方面から高めの運賃を設定しています。

とくに8~10kmで高くなっています。東横線で渋谷~田園調布・多摩川間、田園都市線で渋谷~用賀・二子玉川間が該当します。

とはいえ、40kmまでの区間のうち19区間で最安値となっていて、全体として運賃が安い私鉄であることに間違いはありません。

「最安私鉄」は京王

京王は値上げ後も20kmまでの短距離で運賃が低廉で、値上げ後も多くの区間で私鉄最安値です。20km代は東急のほうが安いですが、30km台になると京王も安くなります。

40kmまでのうち、半分以上の23区間で最安値であり、単独最高値区間が存在しないことから、首都圏で最も価格の安い私鉄は京王ということになりそうです。なお、京王は2023年10月の運賃改定で、相模原線の加算運賃も廃止します。

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京急は近距離で高め

京急は20kmまでの区間で一貫して最高値です。品川起点で神奈川新町がちょうど20kmに該当します。

ただし、京急は品川~横浜間に特定運賃を設定していて、12kmの京急川崎までは240円、23kmの横浜までは320円としており、他社と大差ない価格となっています。

2023年10月の運賃改定では41km以上で値下げを実施。依然として神奈川方面の私鉄では高めですが、小田急との差は100円以下に収まっています。JRに対しては200円程度安く、三浦半島方面での競争力は維持しています。

小田急は、京王・東急とほぼ同水準でやや高め。京急よりは安めという水準です。

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埼玉・千葉方面

つづいて、埼玉・千葉方面です。東京発着の私鉄・JRの運賃を比較してみましょう。下表のようになります。

埼玉・千葉方面鉄道運賃比較(円)
キロ程 西武 東武 京成 JR東日本 TX
1 160 150 140 150 170
2 160 150 140 150 170
3 160 150 140 150 170
4 160 150 160 170 210
5 190 170 160 170 210
6 190 170 190 170 260
7 190 170 190 180 260
8 190 200 190 180 300
9 220 200 190 180 300
10 220 200 190 180 340
11 220 260 260 230 340
12 220 260 260 230 380
13 260 260 260 230 380
14 260 260 260 230 420
15 260 260 260 230 420
16 260 320 320 320 480
17 290 320 320 320 480
18 290 320 320 320 480
19 290 320 320 320 530
20 290 320 320 320 530
21 320 370 370 410 530
22 320 370 370 410 580
23 320 370 370 410 580
24 320 370 370 410 580
25 360 370 370 410 630
26 360 420 440 490 630
27 360 420 440 490 630
28 360 420 440 490 690
29 390 420 440 490 690
30 390 420 440 490 690
31 390 480 490 580 740
32 390 480 490 580 740
33 420 480 490 580 740
34 420 480 490 580 790
35 420 480 490 580 790
36 420 530 540 660 790
37 450 530 540 660 840
38 450 530 540 660 840
39 450 530 540 660 840
40 450 530 540 660 900
41 490 600 600 740 900
42 490 600 600 740 900
43 490 600 600 740 950
44 490 600 600 740 950
45 520 600 600 740 950
46 520 660 660 830 1000
47 520 660 660 830 1000
48 520 660 660 830 1000
49 550 660 660 830 1050
50 550 660 660 830 1050
55 580 740 720 990 1160
60 620 740 780 990
65 700 820 840 1170
70 730 820 890 1170
75 770 910 1340
80 800 910 1340
90 990 1520
100 1080 1690
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つくばエクスプレスの運賃高く

第三セクターのつくばエクスプレス(TX)が一貫して他社より圧倒的に高いので、右端に表示しました。

たとえばTXの20kmの530円は、東武・京成・JRの320円の1.4倍に達します。運賃が高いと言われる関西私鉄の近鉄の490円をも上回ります。

21世紀に開業した新路線で、第三セクター運営ということでやむを得ませんが、もう少し安くして欲しい、というのが沿線住民の本音かもしれません。

大きく3グループに

西武、東武、京成の民鉄3社で比べると、東武、京成はほとんど同じ運賃水準です。西武は東武・京成に比べ、近距離で高め、中長距離で安めです。表が異なりますが、西武と京急がだいたい同じくらいに感じられます。

関東私鉄の運賃水準をおおざっぱにグループ分けすると、安い順に、「東急・小田急・京王」「京急・西武」「東武・京成」という形でしょうか。東京発着でないので表には入れませんでしたが、相鉄は「京急・西武」グループに近い水準です。

JRは、15kmまでは運賃水準が低く、距離が長くなるにつれて私鉄より高くなっていきます。(鎌倉淳)

首都圏鉄道主要17社の新運賃比較表をこちらに掲載しています(横長につきPC推奨)。
関東私鉄・JR主要17社、キロ程別運賃比較表

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