JR東日本は、2026年3月14日に運賃改定を実施します。平均値上げ率は7.1%ですが、通勤定期券の値上げ率は高くなっていて、とくに山手線内では平均22%値上げと非常に高いです。定期券は14日前から購入できますので、新年度の定期券を購入する場合は、少し早めに買ってしまってもよさそうです。
山手線内定期は22%値上げ
JR東日本は2026年3月14日購入分から、鉄道運賃を引き上げます。値上げ率は平均7.1%で、普通運賃7.8%、通勤定期は12%、通学定期は4.9%となっています。
ただ、東京近郊の電車特定区間では、普通運賃10.4%、通勤定期13.3%、通学定期8%と高めです。山手線内に限れば、普通運賃平均16.4%、通勤定期22.9%、通学定期16.8%と、非常に高くなります。
これは、電車特定区間と山手線内に設定された割安な運賃制度を廃止し、幹線運賃に統合するためです。
値上げは2026年3月14日以降に購入する乗車券と定期券などが対象となります。乗車日や定期券の期限が14日以降でも、購入が13日までなら値上げ前の運賃となります。インターネット予約サイト「えきねっと」の場合は、決済日を購入日として運賃を適用します。
新年度は新運賃に
今回の値上げは、通勤定期の値上げ率が高いことがポイントです。定期券の購入は、利用開始日の14日前からなので、3月28日利用開始日以降の定期券は、全て値上げとなります。
4月1日からの新年度を利用開始日とする場合、値上げは避けられません。新年度から通勤定期を利用する人は、実際の利用開始日にかかわらず、早めに購入したほうがいいでしょう。
通勤定期の費用は、勤務先の会社から通勤手当などの形で支給される場合が多いでしょう。半期ごとに支給する会社の場合、新年度の定期代は、新運賃になるはずです。
ただ、3月27日までを利用開始日とすれば、現行運賃で購入できます。現在定期券を持っている場合でも、解約して買い直せば、定期券を値上げ分だけ安く購入できることになります。値上げ率が大きいだけに、検討してみるのもいいでしょう。(鎌倉淳)