JR全社で普通回数券が販売終了。「格安チケットの時代」に区切り

JR北海道も終了発表

JR北海道が普通回数券の発売を終了します。これにより、JR6社全てで、普通回数券が姿を消します。

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11月末で終了

JR北海道は、普通回数乗車券(普通回数券)の発売を11月末で終了すると発表しました。北海道以外のJR5社もすでに発売を終了したか、発売終了を発表しています。JR北海道の発売終了により、JR各社で普通回数券が姿を消すことになります。

JR各社の普通回数券は10枚分の値段で11枚分のきっぷが買えるしくみで、旧国鉄時代から販売を継続してきたベーシックな割引きっぷです。しかし、新型コロナウイルス感染症による乗客減などを受け、JR九州が2021年6月末に販売を終了。JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国も2022年9月末で販売終了することを発表しています。

私鉄各社でも、東武鉄道、京阪電鉄、西日本鉄道がすでに廃止をしており、小田急電鉄が「チケット10」という回数券の一種を2022年7月限りで廃止します。新京成電鉄も8月限りでの廃止を発表しており、鉄道各社が雪崩を打つように普通回数券の発売を終了しています。

JR北海道733系

特急・新幹線も縮小

JR各社では、新幹線や特急列車の回数券も大幅に縮小または廃止しています。新幹線回数券は、JR東海の一部区間で残るのみとなっています。

回数券は、かつては「格安チケット」の代名詞として、ばら売りが金券ショップなどを賑わせました。そのほとんどが姿を消すことで、「格安チケット」の一つの時代が終わったともいえそうです。(鎌倉淳)

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