JR東日本とJALが、鉄道と航空のチケット一体化を検討しているようです。列車と航空便の「コードシェア」に近い形で、ヨーロッパではすでにおこなわれていますが、実現すれば日本では初めてです。
2029年度導入目指す
日本経済新聞は2026年1月28日付1面で、JR東日本とJALが、チケットの一体化を計画していると報じました。
同紙によると、「乗客が1回の予約でフライトと鉄道移動を1枚のチケットのみで済むようにする」ということで、2029年度以降の導入を目指します。
詳細は明らかではありませんが、列車と航空の「コードシェア」に近い形になるとみられます。

ヨーロッパが先行
鉄道と航空の連携は、ヨーロッパが先行しています。
たとえばフランスでは、「TGV Air」というサービスがあり、フランス国鉄SNCFと各航空会社が提携しています。利用者は、パリまでの航空券に加え、シャルル・ド・ゴール空港から地方のSNCF駅まで、TGVのチケットを一体的に購入できます。
航空便の予約する際に、TGV駅を目的地に据えることができるわけで、航空会社側は、これを「コードシェア」とPRしています。航空と列車の接続を保証し、どちらかが遅れた場合、次便への振り替えが可能です。また、列車もマイルの積算対象になります。
JR東日本とJALの提携内容は明らかではありませんが、TGV Airに類する形が考えられます。
成田、羽田で接続
JR東日本は成田空港に乗り入れています。また、羽田空港への新線を建設中で、2031年度には開業する予定です。
すなわち、成田空港と羽田空港という東京の2大空港にJR東日本の駅ができるわけで、多くのJAL便と接続することが可能になります。
「台北→長野」も実現?
日本経済新聞によれば、JR東日本とJALの提携は、インバウンドの地方への誘致が大きな目的とのこと。となると、「コードシェア」は、JAL国際線とJR東日本の新幹線の連携がベースとなるでしょう。
たとえば、「台北・桃園空港→成田空港→東京駅→長野駅」といったチケットを発券し、「JAL便」と「成田エクスプレス」、「はくたか」を連続して利用できるようにするといった形が考えられます。
もちろん、日本側からも利用が可能ですので、「仙台駅→東京駅→羽田空港駅→ロンドン・ヒースロー空港」といったチケットを、えきねっとやJALのウェブサイトで購入可能になるかもしれません。
チケットが一体化すれば、利用者としては購入の手間が省けます。また、航空便が遅延した際に、列車の変更にも対応してもらえるのであれば、大きなメリットとなります。(鎌倉淳)






















