ジェットスター・ジャパンの10月28日からの冬ダイヤで異変が起きています。成田/関西線のGK107便(成田21:05→関西22:30)、GK102便(関西6:40→成田8:00)、及び、関西/那覇線のGK183(関西14:45→那覇17:00)便、GK180便(那覇12:20→14:05)が予約不能になっているのです。
ジェットスターのホームページでこれらの便を予約しようとすると、「ご利用できません」の表示がでます。成田/関西便の場合、この表示は10月28日から11月21日まで続き、翌22日から予約可能になっています。関西/那覇線の場合、この表示は10月28日から11月15日まで続き、翌16日から予約可能になっています。これらの4便だけが集中的に満席ということは考えにくいので、何か問題が発生して、欠航の可能性があるということでしょう。
これらのうちGK107、GK102便は、ジェットスター日本国内線初の「関西空港ナイトステイ便」です。GK107便が22時30分に関空に着き、翌朝6時40分発のGK102便となって成田に戻るというダイヤで、10月28日はナイトステイの初日です。12月5日までは、関西空港ナイトステイはこの1機だけです。
一方GK183便、Gk180便は、成田から那覇に送り込まれた便を、関西まで往復させる運用です。前後の運用となる成田/那覇便のGK135、GK136の両便は当該期間も予約を受け付けています。つまり、もしGK183便、180便が欠航するのなら、GK135便の機体は約6時間も那覇空港で無為にステイすることになります。
これ以外のジェットスター・ジャパンの他便では「ご利用できません」の表示はでません。つまり、この「予約不能」の原因は機材繰りの問題ではないようです。となると、「予約不能」の原因は関西空港の受け入れ体制の不備にあると考えるのが合理的です。要するに関空での対応準備が間に合わなくて、10月28日からの新ダイヤを実施できないという可能性が高いと思われます。
とはいえ、関西空港に発着する同社の他の便は運航されます。となると、この4便だけがなぜ利用できないのでしょうか。
GK107、GK102便だけならば、関西空港唯一のナイトステイ便ですから、その準備が間に合わない、ということかもしれません。しかし、昼間の関空/那覇線が利用できないのは不可解です。可能性があるとすれば、たとえば関西空港での規程の要員が足らない、ということくらいしか思いつきませんが、日中に要員が足らないというのは考えにくいです。
現段階で、10月28日以降のGK107便、GK102便、GK183便、GK180便の予約が不能になっているのは事実です。10月28日まではあとわずか半月程度であり、半月先の便の予約ができないということは、運休の可能性は高いといえます。ただし、ジェットスターからは、両便の運休は公式発表されていません。
ところで、ジェットスターのGK107便といえば、14時25分発で予約を受けておきながら、10月28日からのダイヤで21時05分発に大幅変更した、という便です。上りのGK102便も、8時35分発で予約を受けておきながら6時40分発に変更しています。もし、両便が本当に運休となるならば、これらの便を早くから予約していた人は、「予約→大幅な時間変更→運休」という目に遭うわけです。
さすがにそんな仕打ちはしないだろう、と信じたいところですが、何が起こるかわからないのが格安航空会社LCC。両便を当該期間に予約している人は、運休の可能性もあるとみて準備をしておいたほうがよさそうです。運休時の対応は、前後便への振り替えか払い戻しになるでしょう。1ヵ月近い長期運休を他社に振り替えることは考えにくですが、JAL便への振り替えの可能性もなくはありません。また、前後便への振り替えといっても、ジェットスターの成田/関西便は他に1往復しかなく、時間帯はまったく違います。関西/沖縄線に至っては、この1往復以外に便はありません。
ちなみに、もし運休払い戻しになって、同じ時間帯に安く移動したい、という人がいるのなら、成田/関西には似た時間帯にスカイマークが11月14日まで成田/神戸便を出しています。SKY815便が成田19時00分発→神戸20時20分着。SKY810便が神戸7時30分発→成田8時45分着です。どちらも普通運賃1万円で搭乗できます。普通運賃なのでキャンセルもしやすいので、念のために押さえておくのもいいかもしれません。