LCCジップエア、スプリングの就航路線を倍増へ。アジア、北米、中国で拡充計画

JALがローリングプラン

JALが、傘下のLCCであるジップエアとスプリング・ジャパンで、就航路線を倍増させる計画を発表しました。機材も大幅に増備します。

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ローリングプラン2022

JALは、2021-2025年度中期経営計画の「ローリングプラン2022」を発表しました。このなかで、傘下LCCについて、2025年度までに機材を18機とし、22路線に就航させる方針を示しました。

JAL傘下のLCCとは、100%出資で2020年に初就航したジップエア・トーキョーと、2021年に連結子会社化したスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本)の2社です。JALはジェットスター・ジャパンの筆頭株主でもありますが、50%の出資にとどまり連結対象外となっていて、上記計画には含まれません。

JALローリングプラン2022
画像:「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画 ローリングプラン2022」より
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アジア・北米・中国を拡充

2022年3月末現在で、ジップエアとスプリングの機材は合計10機、11路線ありますので、今後3年余で機材を1.8倍、路線を2倍にする計画です。

ジップエアはB787-8型機を4機所有し、ソウル(仁川)、バンコク(スワンナプーム)、シンガポール、ホノルル、ロサンゼルスの計5路線を運航しています。

スプリング・ジャパンはB737-800型機を6機所有し、新千歳、広島、佐賀、天津、ハルビン、南京の6路線を運航しています。

JALの計画では、これを22路線にするわけです。新たな就航都市名は具体的に示されていませんが、「アジア・北米・中国のネットワークを拡充」とあるので、ジップエアがアジアと北米で新たな都市に就航し、スプリング・ジャパンが中国で新たな都市に就航するとみてよさそうです。

ジップエア
画像:ジップエアプレスリリース
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売上高1,200億円目指す

JALは、ジェットスター・ジャパンを含めたLCC事業全体で、2025年度の売上高合計として1,200億円を目指す方針も明らかにしました。ジェットスター・ジャパンのコロナ前(2019年6月期)の売上高が約600億円でしたので、その倍を目指すわけです。

JALローリングプラン2022
画像:「2021-2025年度 JALグループ中期経営計画 ローリングプラン2022」より

ちなみに、春秋航空日本の売上高はコロナ前の2019年12月期で148億円にとどまります。ジップエアはコロナさなかの2020年に初就航したばかりで、国際線専業という事情もあり、実績はほとんどありません。

こうした状況からLCC全体として売上げを倍増させようとしているわけで、JALがLCC事業に本腰を入れることがわかります。これまでほとんど出ていなかったLCC事業の利益についても、2025年度に190億円(EBIT)という目標を設定しました。

利用者としては、LCCが増えれば、安く旅をするチャンスも増えると受け止めることができるでしょう。JAL本体では、国際線燃油サーチャージだけで数万円という価格になってきましたので、格安で海外に行くには、こうしたLCCが重要な選択肢になってきそうです。(鎌倉淳)

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