全日空が発表した2012年度の航空輸送事業計画によりますと、2012年度下期に羽田-岩国に1日4往復の定期便が開設されるそうです。民間定期便は、48年ぶりだとか。
広告
岩国空港は、現在の米軍岩国基地を利用して開設されます。米軍基地の軍民供用空港は、三沢空港に次いで日本で二つめだそうです。岩国空港は、正式名称は「岩国飛行場」といいますが、これを機会に「岩国錦帯橋空港」の愛称が付けられます。ちょっと長いですね。
さて、この岩国空港、実はアクセス抜群です。旅客ターミナルは岩国基地の一番西北、JR岩国駅に近い場所に作られます。JR岩国駅までの距離は3.5kmほどにすぎず、直行バスが運転されれば5分で着きます。タクシーでも1000円程度で、歩こうと思えば歩ける距離でしょう。
岩国駅から広島駅までは、JRで約50分。広島空港と比較しますと、広島空港から広島駅までリムジンバスで50分ですから、岩国空港からのアクセスとほぼ互角。つまり、広島駅より西なら、岩国空港からのほうが便利、ということになります。
岩国には山陽新幹線の新岩国駅もありますが、やや不便な場所です。錦帯橋付近からは近いものの、岩国駅まではバスで30分もかかります。そのため、これまで岩国を訪れるには、山陽新幹線で広島まで行き、山陽本線に乗り換えて岩国駅に行った方が便利だったのです。
それが、岩国空港の開港(民間開放)で、岩国駅から5分の空港ターミナルから飛行機に乗れるようになるのですから、メリットは大きいですね。岩国市民だけでなく、広島県西部の住民も便利になります。最近では珍しいくらい「役に立つ空港」の開港といえそうです。
広告