JR東日本が、新幹線での「当日ホテル配送サービス」を開始します。新潟駅と盛岡駅で預けると、東京都内などのホテルで受け取れます。
新幹線で当日ホテル配送
JR東日本は、新幹線を使って東京の各ホテルまで手荷物を運ぶ「当日ホテル配送サービス」を、6月1日から開始すると発表しました。
身軽な列車旅を実現する「JRE手ぶら旅」の新サービスという位置づけで、列車荷物輸送サービス「はこビュン」と、東京駅の「当日ホテル配送サービス」を組み合わせるものです。
これまでも、JR東日本では、東京駅の手荷物一時預かり所にて、当日ホテル配送サービスを実施していました。新サービスでは、出発駅の受付箇所のカウンターで手荷物を預けると、当日18:00頃までに宿泊先のホテルへ届けることができます。
新サービスの概要
新サービスの概要は以下の通りです。
●開始日
新潟駅2023年6月1日(木)
盛岡駅2023年6月16日(金)
●受付箇所
新潟駅 お荷物サービスカウンター(西口改札外)(受付時間 8:00~11:30)
盛岡駅 駅たびコンシェルジュ盛岡(受付時間10:30~11:30)
●料金
手荷物1個あたり2,500円(税込)
(3辺合計160㎝以内 重さ30㎏以内)
●受付方法
旅行日に受付箇所のカウンターで手荷物預かり
●配送エリア
東京23区内及び浦安市内のホテル
●配送時間
当日18:00頃までにご宿泊先のホテルへ配送
東京エリア到着が対象
このサービスは、新幹線列車を利用し東京エリアで宿泊する旅客を対象としたものです。当面は、東京出発の旅客は対象になりません。まずは新潟、盛岡の両駅で先行実施し、順次エリアを拡大する見込みです。
利用方法は、当日朝、受付時間内に新幹線出発駅の受付カウンターに行き、宿泊ホテル名、住所、宿泊日、宿泊者名などの宿泊予約内容と新幹線の利用がわかるものを、出発駅カウンターにて提示します。事前予約の必要はありません。
配送エリアは東京23区と浦安市内のホテルです。両駅とも受付時刻は当日11時30分までで、料金は手荷物1個あたり2,500円です。手荷物のサイズは3辺合計160cm以内、重さ30kg以内で、国内旅行用のスーツケースなら収まる大きさです。
サービス拡大に期待
出発地で荷物を預けて、到着地のホテルまで運送するサービスは、航空会社が羽田空港で実施しています。同様のサービスが新幹線でも使えるようになる、というわけです。
東京方面に観光に行くには便利なサービスですが、難点は出発駅の受付時間が短いことです。新潟駅が08時00分~11時30分、盛岡駅が10時30分~11時30分なので、限られた列車でしか利用できません。
ただ、これはサービス開始時の話で、利用者が多ければ時間やエリアは拡大していくことでしょう。
JR東日本では、今後、出発駅に仙台などを加える方針です。また、東京発も検討しているそうで、サービスが充実していくことを期待したいところです。(鎌倉淳)