ハワイのホノルル高架鉄道「スカイライン」が、2025年10月16日に延伸開業します。ホノルル国際空港にも駅が設置され、鉄道による空港アクセスが可能になります。ただし、ホノルル中心部へは届きません。
第2期整備区間
ホノルル高架鉄道「スカイライン」は、ホノルル郊外からホノルル国際空港を経由し、中心部のアラモアナ・センターまでを結ぶ鉄道路線計画です。
ホノルル中心市街地の深刻な交通渋滞を緩和することを目的に計画され、第1期整備区間として、クアラカイ(イースト・カポレイ)~ハラワ(アロハスタジアム)間17.4kmが、2023年6月30日に開業しています。
第2期整備区間として建設されているのが、ハラワ(アロハスタジアム)~カハウイキ(ミドルストリート・トランジットセンター)間8.5kmです。この区間について、運営会社であるホノルル高速鉄道輸送機構 (Honolulu Authority for Rapid Transportation, HART) は、2025年10月16日に開業すると発表しました。
ホノルル空港に軌道系アクセス
第2期開業区間には、ホノルル国際空港(ダニエル・K・イノウエ国際空港)最寄りのレレパウア駅も含まれます。
これにより、ホノルル空港に鉄道駅が併設され、軌道系アクセスが誕生することになります。

ダウンタウンへの延伸は?
ただ、今回の開業区間はホノルル中心部手前のミドルストリート・トランジットセンターまでです。ダウンタウンやアラモアナセンターまでは届きません。したがって、観光客の移動手段としてはあまり使えなさそうです。
ダウンタウンまでの延伸は第3期整備区間に位置づけられ、2031年の開業予定とされています。その先、アラモアナセンターまでの整備は未着手で、開業予定は決まっていません。(鎌倉淳)