北陸新幹線の敦賀~新大阪間の延伸について、JR西日本の倉坂昇治社長が、小浜・京都ルートが望ましいという見方を示しました。米原ルート、亀岡ルート、湖西ルート改軌案を非現実的としたいっぽう、フル規格での湖西ルートや舞鶴ルートについては否定しなかったようです。
与党PTを開催
自民党と日本維新の会が、2026年3月6日に、整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の北陸新幹線整備委員会の会合を開きました。
北陸新幹線の新大阪延伸については、2016年に当時の与党PTが、「小浜・京都ルート」に決定しましたが、その後の建設費の高騰や環境問題などもあり、着工に至っていません。
2025年秋に与党に加わった日本維新の会の要求で、PTでは「小浜・京都ルート」を含めた8つのルートについて、費用対効果などの再検証を進めています。
6日の会合では、特別国会が閉会する7月までにルートを絞り込んで着工を目指すことで合意しました。

「小浜・京都ルートが望ましい」
6日の会合には、JR西日本の倉坂昇治社長が出席し、現行の「小浜・京都ルートが望ましい」との見方を伝えました。
同ルートには、京都駅を通る南北案、東西案と、通らない桂川案がありますが、倉坂社長は「京都駅を通るルートが望ましい」としたうえで、「社会的な課題があるなかで、桂川案も含めて検討してほしい」述べ、桂川案を認容する姿勢を示しました。

米原ルートは「難しい」
いっぽう、米原ルート、亀岡ルートと湖西ルートの改軌案については、設備や乗客の利便性の面から大きな問題があるとして「現実的に難しい」という考えを示しました。
維新が再検討を求めた8案には、他に舞鶴ルートと、フル規格の湖西ルートがあります。JR西日本は、これまで京都を通るルートを条件にしてきましたので、舞鶴ルートのうち京都市を経由する案と、フル規格の湖西ルートについては、否定しなかったことになります。

「さっさと作ってほしい」
ルートの再検討を求めた維新の会は、小浜経由を定めた1973年の閣議決定を見直すことを求めています。
仮に見直しとなれば、小浜市を経由しないルートを選択できるようになりますので、フル規格の湖西ルートが浮上します。その場合に、JR西日本は受け入れる可能性があるということでしょう。JR西日本として、「小浜」にこだわる理由は見当たらないので、当然と言えば当然の話です。
ただ、閣議決定の見直しをするとなると、時間がかかります。JR西日本としては、既定の小浜・京都ルートで、「さっさと作ってほしい」というのがホンネで、湖西ルートを積極的に支持することはない、というところでしょうか。(鎌倉淳)























