北海道&東日本パスの2024年春の期間と価格。「北海道線特急オプション券」は発売せず

春だけ発表

北海道&東日本パスの2024年春の発売期間・利用期間が発表されました。「北海道線特急オプション券」の発売は見送られています。

広告

JR北海道とJR東日本が乗り放題

北海道&東日本パスは、通常、春・夏・冬の年3回発売され、JR北海道・JR東日本の路線(新幹線除く)と、IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道・北越急行の快速・普通列車が乗り放題のきっぷです。

有効期間は連続7日間で、フリーエリア内は快速・普通列車の普通車自由席とBRTが乗降り自由です。新幹線や特急列車は原則として利用できません。

ただし、北海道新幹線「新函館北斗~新青森」間内の相互発着の場合に限り特例があり、別途特定特急券を購入すれば、立席での利用が可能です。

北海道東日本パス2024
画像:JR東日本プレスリリース

広告

2024年北海道&東日本パスの概要

2024年の北海道&東日本パスは、春季版のみ発売予定が発表されました。発売期間、利用期間、価格は以下の通りです。

■春季(確定)
・発売期間:2月20日~4月16日
・利用期間:3月1日~4月22日
・価格:大人 11,330円、小児 5,660円

2024年の夏季と冬季に関しては、未発表です。参考情報として、例年の期間を掲載しておきます。

■夏季(例年)
・発売期間:6月20日~9月24日
・利用期間:7月1日~9月30日

■冬季(例年)
・発売期間:12月1日~2024年1月4日
・利用期間:12月10日~2024年1月10日

広告

ルールの変更点

JR北海道では、2024年3月16日ダイヤ改正より、特急「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」を全車指定席とします。

これにあわせて、北海道&東日本パスでは、同日よりルールを変更します。

まず、石勝線新夕張~新得間では、これまで特急自由席が利用可能だったところ、指定席の空席に着席できるようになります。指定席車両に立つことも可能になります。

また、室蘭線東室蘭~室蘭間では、新たに特急指定席の空席に着席できるようになります。特急「すずらん」は同区間をこれまで普通列車として運転していましたが、ダイヤ改正後は特急列車になるためです。

青春18きっぷに限らず、同区間のみの場合、普通乗車券だけで特急に乗車できるルールになるため、青春18きっぷも準じた形です。

広告

北海道&東日本パス北海道線特急オプション券

「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」は、2024年春の発売が見送りになりました。

北海道線特急オプション券は、北海道&東日本パスと組み合わせて利用する際に、北海道新幹線の立席(空席)と北海道内の在来線特急列車の普通車自由席が1日乗り降り自由になるものです。

2018年春に初めて発売され、その後、毎年継続で発売されてきました。

2024年春に発売が見送りとなった理由としては、前出の4特急の全車指定席化が挙げられます。とくに、オプション券の主な利用区間となる函館~札幌間で、特急「北斗」が全車指定席になったことは、きっぷの価値にも影響するため、今回は発売を見送ったのでしょう。

今後、指定席の立席利用状況なども見極めながら、復活が検討されるかもしれませんが、あまり期待しないでおきます。

広告

なぜ春だけ発表なのか

気になるのは、北海道&東日本パスが、春だけの発表になったことです。青春18きっぷも同様に春だけの発表となっていましたが、それに続きました。

青春18きっぷは、北陸新幹線敦賀開業による利用区間変更という事情がありますが、北海道&東日本パスにはエリア外の話です。

となると、「春だけ発表」の裏には、北陸新幹線開業以外の要因が隠れていることになります。たんに青春18きっぷに揃えただけならいいのですが。(鎌倉淳)

広告
前の記事埼玉高速鉄道、岩槻延伸開業はいつになる? 建設費大幅増で難局に
次の記事「上瀬谷ライン」新交通システム復活の可能性は? 新案は連節バスの運行に