「はやぶさ」7両編成の仰天。東北新幹線東京~仙台間、E6系充当か

赤いはやぶさ

東北新幹線の「はやぶさ」が東京~仙台間を7両編成で運転します。E6系を充当するようで、新型コロナ禍で異例の運用となります。

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初の定期減便

JR東日本は、2021年11月8日から、東北・秋田新幹線の運転計画を変更すると発表しました。新型コロナウイルス感染症の影響で需要が落ち込んでいるためです。新幹線の定期列車の運休は、新型コロナウイルス感染症が流行してから、初めてのことです。

変更されたダイヤで注目されるのは、「はやぶさ15号」です。東京~仙台間の列車で、通常はE5系とE6系の17両編成で運転していますが、11月8日から7両編成での運転となります。グランクラスは連結しません。

気になる車両について、JR東日本は正式発表していません。7両編成となればE3系かE6系しかなく、「はやぶさ」で運転する以上320km/hの走行性能が必要で、E6系しかありません。つまり、11月8日から当分の間、「はやぶさ15号」はE6系7両編成で運転するとみられます。

E6系なら「こまち」として走らせたいところですが、東京~仙台間の列車を「こまち」と呼ぶわけにはいかないのでしょう。そのため「E6系はやぶさ」7両編成という、仰天の列車が登場することになるわけです。

E6系

東北~首都圏の需要が落ち込み

同日から実施される運転計画の変更では、「はやぶさ3号」(東京~新青森)、「はやぶさ・こまち9号」(東京~新青森・秋田)、「はやぶさ12号」(新青森~東京)、「はやぶさ26号」(同)が運転取り止めとなります。

また、「はやぶさ6号・こまち6号」(秋田・盛岡~東京)は「こまち6号」のみ運転。「はやぶさ40号・こまち40号」(秋田・新函館北斗~東京)は、「はやぶさ40号」のみ運転となります。「こまち6号」は東北新幹線区間をE6系で単独運転することになり、これもふだんの定期運用では見られない形です。

JR東日本では、この運転計画をいつまで継続するか未定としています。新型コロナウイルス感染症が流行して以来、とくに東北方面から首都圏への流動が減っているようで、今後も回復が鈍いと見込まれています。そのため「赤いはやぶさ」が、しばらく東北新幹線を走りつづけることになりそうです。(鎌倉淳)

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