日本最南端の島である波照間島への航空路線が2015年10月にも復活することになりました。沖縄県が航空機材を購入し、第一航空が石垣~波照間線を運航する予定です。あわせて、石垣~多良間線も再開します。
スケジュールは未発表ですが、羽田から波照間まで、飛行機を乗り継いで数時間で到着することができるようになりそうです。
7年ぶりの定期航空路に
波照間島は日本最南端の島で、設置されている波照間空港は日本最南端の民間空港です。波照間空港からは、かつて南西航空や琉球エアコミューターなどが石垣空港との間に航空路線を運航していました。しかし、2008年を最後に民間の定期航路は運休しています。石垣~波照間線が2015年10月に再開すれば、7年ぶりに波照間空港の航空路線が復活することになります。
石垣~波照間間の普通運賃は1万1,000円程度で、沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業を活用して7,000円程度になる見込み。離島住民は割引運賃で4,000円程度になる見込みとのことです。
老朽化している波照間空港ターミナルビルの建て替えも計画されています。新施設は建築面積約330平方メートル程度で、現施設の165平方メートルの約2倍の規模です。波照間空港でのチェックインや保安検査、手荷物積載などの旅客ハンドリング業務は第一航空が行います。
19人乗りターボプロップ機を投入
使用される機材は名機として知られるDHC-6-400ツイン・オッターです。19人乗りのターボプロップ機(いわゆるプロペラ機)で、購入費用は国75%、県から25%の補助を受けます。運航本数やスケジュールは未定ですが、最大で1日2往復を計画しているようです。
第一航空は遊覧飛行が主力の会社ですが、2008年に那覇~粟国線で不定期航空路線事業に参入。現在は那覇~粟国、那覇~沖永良部~徳之島に就航しています。これらの路線はブリテン・ノーマンBN-2B型アイランダー10人乗りですが、それより大型の飛行機となりました。
波照間程度の小さな島への航空路線で、19人乗りの座席を埋めるのは容易ではないと思いますが、2008年とは違い、新石垣空港か開港したことで、現在は本土から石垣への直行便が増えています。本土便との接続がよければ、東京から波照間への観光客は増えるのではないでしょうか。期待したいところです。