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道南バス、札幌~苫小牧間の高速バスを廃止。11月末限り。東室蘭路線も

北海道中央バスに集約

道南バスが、札幌~苫小牧間を結ぶ高速バス「ハスカップ号」の運行を終了すると発表しました。最終運行日は2025年11月30日です。北海道では、中央バスが「高速むろらん号」などを同時期に廃止する予定で、高速バス路線の廃止が広がっています。

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乗務員不足と利用者減少

道南バスは、「高速ハスカップ号」(札幌~苫小牧)と「高速蘭東ライナー号」(札幌~東室蘭駅東口)の2路線について、運行を終了すると発表しました。理由は乗務員不足と利用者減少です。

最終運行日は2025年11月30日で、12月1日のダイヤ改正で姿を消します。

道南バスハスカップ号

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中央バスに集約

「高速ハスカップ号」は、札幌駅と苫小牧駅前を結ぶ路線で、1日5便(札幌発2便、苫小牧発3便)を運行しています。

同じ区間を北海道中央バスが「高速とまこまい号」として、1日27便(札幌発14便、苫小牧発13便)を運行しています。北海道中央バスは、現時点で「高速とまこまい号」について告知していませんが、おそらくは存続するとみられます。

つまり、札幌~苫小牧間の高速バス路線では、道南バスが撤退し、中央バスに集約するようです。

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室蘭は道南バスに集約

一方、「高速蘭東ライナー号」は、札幌駅~工大前~東室蘭駅東口間を土休日に1日1往復運行しています。同じ区間を、道南バスが「高速白鳥号」(札幌駅~室蘭観光協会前)を運行していて、こちらは存続します。ただ、蘭東ライナー号は工大前を経由しますが、白鳥号は経由しません。

室蘭方面では、北海道中央バスが「高速むろらん号」(札幌駅~室蘭観光協会前)を1日3往復運行していますが、11月30日で廃止します。蘭東ライナーは、むろらん号と同時に姿を消すことになります。

札幌から室蘭・苫小牧方面では、高速バス路線は残るものの、室蘭行きを道南バスに、苫小牧行きを中央バスに集約する形になります。乗務員不足のなか、両社が協議して、それぞれの担当路線を決めたようにも感じられます。(鎌倉淳)

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