福井空港、ヘリコプター便就航の驚愕。TDRまで84分、2万2000円!

USJ、恐竜博物館にも

福井空港と首都圏や関西圏などを結ぶヘリコプター便の就航が発表されました。TDRまで84分、22,000円~という驚愕の低価格です。

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セレスティアル航空が運航

福井空港のヘリコプター便計画が発表されたのは、2022年4月27日。福井県が主催する「福井空港小型航空機利活用推進大会」でのことでした。東京・中央区のセレスティアル航空が、6人乗りヘリコプター4機を用いて、5月からチャーター運航を開始するという内容です。

運航路線は3路線。福井空港を拠点に、東京ディズニーリゾート、大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン、勝山市の恐竜博物館を結びます。首都圏と大阪は1日2便、勝山市は1日4便を運航する予定です。TDRまでの所要時間は84分、USJは47分、恐竜博物館まで5分程度です。

驚愕なのはその価格。1人あたりの片道運賃は首都圏22,000円~、大阪18,000円~、勝山7,700円~を予定しているそうです。首都圏なら新幹線グリーン車と大差ない価格で、所要時間は半分以下。わずか6人乗りのヘリコプターで、こんな低価格で事業が成立するのか、と驚くほどです。

福井空港
画像:福井県ホームページより

北海道や沖縄にも?

運航するセレスティアル航空は2020年設立。日経電子版4月28日付によれば、これまでにプライベートジェットの運航などを手掛けてきたそうで、旅客便運航は今回が初めてとのことです。

同社ウェブサイトによると、航空事業について「固定翼定期便運航・ビジネスチャーター・地域小型便の開発、運航・航空物流を計画中」とあります。

今回発表されたのはヘリコプターのチャーター便なので、「チャーター・地域小型便」に該当するのでしょうか。さらに、「固定翼定期便運航」も計画しているようです。

NHK福井ニュース4月27日放送によれば、「将来的に福井空港と20か所以上のヘリポートを結ぶ便の運航を目指すほか、ことし6月からは小型のジェット機を使って、茨城や神戸、北海道、それに沖縄などを結ぶ路線で運航を始めたいとしています」ということで、遠大な計画を持っているようす。

小型ジェット機で茨城や神戸、新千歳、那覇を結ぶ便を運航するとなれば、ちょっとした規模の地域航空会社です。そんな路線網を本当に短期間で実現できるのかという印象もぬぐえません。

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会員登録制

セレスティアル航空のホームページによりますと、福井空港のヘリコプターを利用するには会員登録が必要とのこと。「保安安全維持や非定期便での運航という理由から会員事前登録を頂く点と、今後の計画における医療、防災補助運航に係る流れで快適で安全な空をご提供していく為のもの」と説明しています。

セレスティアル航空
画像:セレスティアル航空ウェブサイトより

ただ、「現在、第1回目の会員登録を締め切りさせて頂きまして多くの方々に身近な存在になれます様にシステムの変更を行っております」とのことで、現時点で新たな会員登録は受け付けていないようです。

ウェブサイトは急ごしらえの観があり、詳細はわかりません。どういう形で運航を開始するのか、さらなる情報の公開を待ちたいところです。(鎌倉淳)

■2022年5月14日追記
その後の経過を見るにつけ、当面実現することはなさそうです。

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