フィンエアーが、福岡~ヘルシンキ(フィンランド)線を2016年春に就航させると発表しました。週3往復を運航し、福岡とヘルシンキを約9時間20分で結びます。福岡発のヨーロッパ路線は2016年1月にKLM航空のアムステルダム線が撤退するので、それと入れ替わりで、ヨーロッパ直行便が維持されることになりました。
日本最大規模の欧州キャリアに
フィンエアーが九州に定期便を就航するのは初めてです。同社は成田、中部、関西に路線を持っており、福岡は日本4都市目の就航です。ヨーロッパ系キャリアが自社運航する日本路線として最大規模となります。運航開始は4月か5月頃で、サマースケジュール期間に運航する計画です。
機材はエアバスA330-300型機で、定員は270~280名程度です。運航スケジュールは、福岡行きAY075便がヘルシンキを16時30分に出発し、福岡に翌朝8時着。折り返しヘルシンキ行きAY076便は福岡を9時30分に出発し、13時55分にヘルシンキへ到着します。
所要時間は約9時間20分。運航日は福岡行きが火曜、木曜、土曜で、ヘルシンキ行きは水曜、金曜、日曜となります。
福岡発の時間帯は良く、ヘルシンキを経て同日中にヨーロッパ各地に乗り継げます。
ヘルシンキ発も夕方ですので、ヨーロッパ各地から同日中に乗り継げるでしょう。
フィンエアー・福岡~ヘルシンキ線スケジュール
AY076 福岡09:30→ヘルシンキ13:55 運航日:水金日
AY075 ヘルシンキ16:30→福岡08:00(+1) 運航日:火木土
写真:Finair
冬スケジュールは利用状況により
フィンエアーは2020年までにアジア路線を2倍に拡大する計画を進めていて、福岡就航はその計画の一環です。この便は、日本航空とブリティッシュ・エアウェイズとも共同運航するようです。
KLMの撤退で「福岡ではヨーロッパ直行便は難しいのか」と残念に思っていたところにフィンエアーの就航。異なる会社となりましたが、福岡からのヨーロッパ直行便が維持されることに、ひとまず安堵です。
冬スケジュールでの運航予定は、利用状況をみてから判断するとのことですが、このままヨーロッパ路線が維持されていくことを願いたいものです。(鎌倉淳)