「成田から始まる、エミレーツA380の旅」というキャッチフレーズで鳴り物入りで登場したエミレーツ航空のA380型機が、就航1年も経たずに成田空港から撤退するようです。
エミレーツ航空は、成田-シドニー線の2便目に2013年6月1日からA380を投入することを発表しましたが、その前日を以て、成田-ドバイ線のA380の運航を終了するようです。すでにエミレーツの予約サイトでドバイ→成田を検索すると、6月1日より機材が「777-300ER」になっていることが確認できます。ただし、成田→ドバイは6月1日以降も「A380-800」のままになっています。往復で違う機材で飛ぶことはありませんから、「成田発」の機種の表記訂正が間に合っていない可能性が高いと思われます。
シドニー線は777-300ERからA380への変更ですから、成田路線と機材を入れ替えるのかもしれません。
一方で、エミレーツは同じ6月1日から、ドバイ-羽田線に新規就航し、777-200LRを投入します。そのため成田路線をA380で運航継続すれば、東京-ドバイ間の客席の供給数が増えすぎ、大幅な供給過剰になるとも予想されていました。それを回避させるために成田線の機材の小型化を打ち出したと思われます。小型化しても777-300ERと777-200LRの座席数合計は約620席になり、5月までのA380の489席に比べ2割以上増加します。
羽田就航は歓迎すべきことですが、「エミレーツのA380」の姿を成田で見られなくなるのは残念。乗客増を達成して、また戻ってきてほしいものです。
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