JR東海は、東海道新幹線で駅弁のWEB予約を開始します。どんな駅弁を購入できるのでしょうか。
「駅弁WEB予約サービス」とは
東海道新幹線の「駅弁WEB予約サービス」は、駅弁をWEB上で予約・購入し、東京駅と名古屋駅で、乗車前に受け取れるサービスです。予約受付開始日は2020年7月1日で、7月4日利用分から購入できます。駅弁の予約は利用3日前までです。
購入の流れは以下の通りです。
①JR東海のオンラインショップ「いいもの探訪」の駅弁予約ページにアクセス。
駅弁予約ページ
②利用3日前までに、受け取り店舗を指定して好きな駅弁を予約・購入し、受け取り店舗を指定する。
③利用当日、予約時間に対象店舗で、駅弁を受け取る。
支払いはクレジットカードのみ、駅弁の受け取りには、注文確認メールまたは「いいもの探訪」のマイページを提示します。
駅弁の受け取り場所
駅弁の受け取り場所は、以下の通りです。
東京駅
・八重洲南口改札外「おむすび処 米’n八重洲南口店」
・新幹線ホーム上の「デリカステーション」(各ホーム2カ所)
名古屋駅
・新幹線南口改札外「デリカステーション」
・新幹線ホーム上の「デリカステーション」(各ホーム1カ所)
東京駅、名古屋駅ともに、ホーム上の「デリカステーション」を受け取り場所に指定すれば利用しやすそう。乗車予定の列車の出発ホーム番号を、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
東京駅で購入できる駅弁リスト
購入できる駅弁は東京駅と名古屋駅で異なります。「いいもの探訪」で表示されている、東京駅で受け取れる駅弁は、以下のとおりです(状況により変わる場合があります)。
【東京駅受け取り駅弁全リスト】
日本橋幕之内 1,200円
深川めし 1,000円
品川貝づくし 1,000円
中華弁当 七つの御菜と二つの御飯 1,000円
焼売炒飯弁當 940円
牛たん弁当 1,260円
やきとり弁当 920円
鶏照焼き重 890円
特撰肉づくし 1,350円
厚切りロースとんかつ弁当 1,000円
ドン!!っと肉 1,150円
鶏三昧弁当 950円
チキン南蛮弁当 930円
江戸甘からあげ弁当 900円
東海道新幹線弁当 1,000円
やさいたっぷり400kcal台弁当 780円
和の彩り御膳 1,200円
W牛肉弁当 1,300円
特製幕之内御膳 1,380円
名古屋駅で購入できる駅弁リスト
名古屋駅で受け取れる駅弁は、以下の通りです(状況により変わる場合があります)。
【名古屋駅受け取り駅弁全リスト】
なごや満載 1,080円
みそかつ&大えびフライ弁当 990円
ひれ味噌かつ重 950円
みそかつ弁当 930円
名古屋コーチンのっけお稲荷さん弁当 750円
牛たん弁当 1,260円
やきとり弁当 920円
鶏照焼き重 890円
あいち牛牛めし 1,100円
W牛肉弁当 1,300円
和の彩り御膳 1,200円
東海道新幹線弁当 1,000円
やさいたっぷり400kcal台弁当 780円
シュウマイ弁當 940円
特製幕之内御膳 1,380円
東京駅、名古屋駅ともに、JR東海パッセンジャーズの売れ筋の主要駅弁がラインナップされています。500mlペットボトルのお茶やお水も予約・購入・受け取りができます。一方で、他社の人気駅弁などは含まれていません。
「乗車3日前購入」がネックに
駅弁は旅の楽しみですし、好みのものを事前に予約して乗車前に確実に入手できる、という意味では良い施策だと思います。ホーム上の売店が受け取り場所なので、列車乗車前にそれほど迷わずに店舗にたどり着けそうで、その点も配慮されています。
ただ、乗車3日前までに予約しなければならない、という点がネックになりそう。東海道新幹線の場合、列車の座席すら直前に予約することが多いのに、駅弁が3日前までの予約が必要となると、使うシーンは限られそうです。
できることなら、スマートEXやエクスプレス予約のサイトで、乗車1時間くらい前まで、列車の予約と同時に駅弁を予約・購入できると使いやすくなりそうです。もっと勝手なことをいえば、車内アテンダントが座席まで運んでくれるサービスが有料オプションで選べれば、理想でしょうか。
また、本来なら、駅売店の少ない駅でこうしたサービスが求められているはずですが、駅弁購入に不自由しない東京駅と名古屋駅のみでのサービススタートというのも、残念な点でしょうか。「こだま」は車内販売がありませんので、「こだま」しか停まらない駅をはじめとした、小駅でのサービス拡大も期待したいところです。
新幹線の駅弁の予約サービスは、JR西日本が「駅弁デリ」として2019年にスタートさせています。駅弁デリでは、山陽新幹線の座席まで届けてくれ、特定の商品は前日予約が可能です。(新型コロナの影響で休止中)。