日本とチェコが航空協定の締結で実質合意しました。成田~プラハ直行便の開設が可能になりますが、実現するのでしょうか?
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両国が実質合意
日本政府とチェコ共和国政府の代表は、日・チェコ航空協定について、2023年7月28日に開かれた第4回政府間交渉会合で実質合意しました。
この協定は、日・チェコ間で定期航空路線を開設し、安定的な運営を可能にする法的枠組みを定めることを目的としています。定期航空路線開設のための権利を、相互に与えるのが最大のポイントです。
今後、日本とチェコ政府が協定案の確定に向けて調整をおこないます。
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どの航空会社が就航する?
日本・チェコ間で航空協定が結ばれれば、成田~プラハ間の直行便の運航が可能になります。
ただ、具体的に、どの航空会社が参入するかは定かではありません。まずは、フラッグシップキャリアのチェコ航空が思い浮かびますが、同社の規模は小さく、現在運航している国際線は、プラハ~パリ・マドリード線のみです。新たに東京線を開設する余力があるのか、定かではありません。
いっぽう、日本側の航空会社も、いま、プラハ線を開設できるのかは疑問です。そう考えると、航空協定が無事締結されたとしても、実際に、いつ、どの航空会社が就航するのかは不透明です。
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クロアチアに続き
日本は、クロアチアとの間でも、2023年7月21日に航空協定を結んだばかりです。クロアチアとの協定は2021年11月に実質合意していました。東欧二カ国と相次いで協定締結に至ったわけです。
クロアチア、チェコとも東ヨーロッパの観光大国です。チェコにはドブロブニク、チェコにはチェスキークルムロフという、日本人にも人気の高い観光都市があります。せっかく協定が結ばれたのですから、直行便の就航を期待して待ちたいところです。(鎌倉淳)
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