横浜市営地下鉄ブルーラインの快速停車駅が決定。郊外は各駅停車。「藤沢市民優遇」を避ける?

横浜市営地下鉄ブルーラインで2015年7月から快速列車が運転されます。その停車駅が決まりました。新羽~あざみ野間と戸塚~湘南台間の郊外区間は各駅停車。中心部に近い新横浜~横浜、関内~上大岡間は全駅通過となりました。

全体の停車駅は18駅、通過駅は14駅です。運転本数は快速分が純増で、現行の普通列車の運転本数は維持されます。

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郊外区間は各駅停車に

横浜市営地下鉄ブルーラインの快速停車駅は以下の通りです。

あざみ野~新羽間の各駅、新横浜、横浜、桜木町、関内、上大岡、上永谷、戸塚~湘南台間の各駅

郊外区間を各駅停車とする一方、中心地に近い区間を快速運転としました。郊外から中心部への速達性を重視した停車駅設定です。快速は普通列車に較べ、湘南台~あざみ野間で10分程度早く走行するとのことです。

快速の運転時間帯は平日・土曜休日のおおむね10時~16時までで、毎時2本です。普通列車は毎時8本で変わりません。

ブルーライン

横浜駅で時間調整?

横浜市営地下鉄ブルーラインでは、待避設備があるのは新羽と上永谷だけです。上永谷は2面4線、新羽は2面3線です。新羽~上永谷間は20.8km、17駅もあり、この区間で追い越しができないことがダイヤの制約になっています。

公表された快速停車駅は、この17駅のうち停車駅を5駅に絞り込み、12駅通過としました。普通列車は8分間隔で運転されますので、12駅も通過したら追いついてしまいそうです。そのため、横浜駅や関内駅で停車時間を長めに取り時間調整するのかもしれません。

ところで、当サイトでは、2014年3月8日付け記事「横浜市営地下鉄ブルーラインの急行停車駅はどこになる? 利用者数から見た停車駅はココだ!」において、急行(実際は快速)の停車駅を以下のように予想しました。

湘南台、立場、戸塚、上永谷、上大岡~桜木町の各駅、横浜、片倉町、新横浜、新羽、センター南、センター北、あざみ野

郊外を通過、市街地を各駅停車、と予想したわけですが、大外れです。失礼しました。

「横浜市営」ならではの事情

湘南台~戸塚間の各駅停車は意外でしたが、湘南台駅が藤沢市に位置することも影響したようです。湘南台~戸塚間を通過運転すると、横浜市民よりも藤沢市民が恩恵を受けてしまい、「横浜市営」としてはどうなのか、という議論が交通局内であったようです。

相模鉄道との競争という視点では通過運転が好ましいのでしょうが、それよりも自治体としての「立場」が優先した、ということでしょうか。

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