JR東日本が、鉄道車両の内装を意匠登録しました。フルフラットにできる客室が含まれていて、「新たな夜行特急列車」のデザインとみられます。E657系1編成を全席グリーン車個室タイプに改造するものです。
意匠登録5点
特許庁の意匠公報2025年10月27日付けによりますと、JR東日本が出願した新たな意匠登録は5点です。いずれも6月9日に出願され、9月30日に登録査定となっています。
JR東日本は、6月10日に「新たな夜行特急列車」の導入を報道発表していますので、今回公表されたデザインが、この車両のものであることは、ほぼ間違いないでしょう。
新たな夜行特急列車は、E657系10両編成を全席グリーン車個室タイプに改造するものです。個室定員は1~4名で、総定員は120名程度。運行開始は2027年春予定です。


4人用客室
1つめの意匠(意匠登録1811516)は、個室の客室で、最大4名が座れる座席が進行方向に直列で並んでいます。

2人が向かい合うシートが2セットで1室のようです。

座席をフルフラットにできるようになっていて、その場合はベッドが2つになるようです。

グリーン個室4人用
次の意匠(意匠登録1811517)は、フラットの大部屋です。数人が靴を脱いでくつろげそうなスペースになっています。

おそらくは4人用のグリーン用個室でしょう。

グリーン個室1人用
三つ目の意匠(意匠登録1811518)は、小さな客室です。ソファが設置されていて、フルフラットにもできる仕様です。

1人用の個室のようです。隣室とは低い壁で仕切られていますが、上部を閉じることもできるようです。
フルフラットにすると、1人用のベッドになります。

プレミアムグリーン個室
4つめの意匠(意匠登録1811519)は広めの個室で、プレミアムグリーン個室の2人用のようです。
ゆったりしたソファのほか、小さなテーブルも置かれています。隣室との境は空いていますが、閉じることもできるのでしょう。

フルフラットにした場合、2人が並んで寝ることができそうです。

ラウンジカー
5つめの意匠(意匠登録1811520)は、5号車に設置されるラウンジカーのようです。

車両の両側にソファがあり、窓は大きめに取られています。眺望を楽しむ展望車のようです。

柔軟な運用に対応
以上が、新たに公開されたJR東日本の車両デザインの意匠登録です。
「新たな夜行特急列車」という名目ですが、昼行列車の利用もできる観光列車として作られるようです。JR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」のような、柔軟な運用ができそうです。(鎌倉淳)
























