燃油サーチャージ、欧州・北米が往復9.8万円に。ANAの8-9月発券分

韓国も往復1万円突破

ANAが2022年8月発券分から燃油サーチャージを値上げします。6月に続く値上げで、ヨーロッパ・アメリカ往復は9.8万円となります。

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北米・欧州など片道49,000円

ANAは、国際線旅客が航空券購入時に支払う燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)について、2022年7-8月発券分で引き上げることを発表しました。

燃油サーチャージは、燃油市況価格(シンガポールケロシン)の直近2か月間の平均に基づき算定されます。4~5月の平均価格は円換算で1万7645円となり、2~3月平均から約20%上昇しました。

この結果、8月1日発券分からの燃油サーチャージ(片道)は、日本から北米・欧州・オセアニアなどが49,000円に、ハワイ・インドなどが31,100円に、タイ・シンガポールなどが25,800円に、ベトナム・グアム・フィリピンなどが16,000円に、中国など東アジアが15,100円に、韓国が5,600円になります。

往復では欧州・北米・オセアニアが98,000円、ハワイ・インドが62,200円などになります。ヨーロッパやアメリカに旅行する場合、燃油サーチャージだけで往復10万円近くかかることになります。

ANA787

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4ヶ月で2.5倍

燃油サーチャージは、6月発券分でも大幅に値上げしたばかりです。4月、6月、8月発券分について、価格の推移を見てみましょう。

ANAの燃油サーチャージ(円)
路線 4-5月 6-7月 8-9月 値上率
北米・欧州・中東・オセアニア 19,900 37,400 49,000 246%
ハワイ・インド・インドネシア 12,500 23,800 31,100 249%
タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア 9,700 20,400 25,800 266%
ベトナム・グアム・フィリピン 5,700 12,500 16,000 281%
東アジア(韓国を除く) 5,200 11,400 15,100 290%
韓国 1,800 4,100 5,600 311%

※片道あたり、発券日基準。値上率は8-9月の対4-5月比

ご覧のように、おおむね4ヶ月で遠距離が約2.5倍、近距離が約3倍に値上がりしています。韓国に往復するだけで1万円以上のサーチャージがかかることになります。

海外旅行は高嶺の花に?

国際線の格安チケットは、燃油サーチャージも考慮して価格が決まっていますので、サーチャージの値上げ分がそのままチケット価格の総額に反映されるわけではありません。

とはいえ、ヨーロッパ旅行やアメリカ旅行に行くのなら、問答無用でまずサーチャージとして10万円近くかかるわけです。チケット代総額では、30万円以上が標準的な価格になるかもしれません。パッケージツアーの価格設定にも影響するでしょう。

なお、JALはANAよりも少し遅れて燃油サーチャージの価格を公表しますが、おおむねANAと同水準です。円安もあって、新型コロナ後の海外旅行は高嶺の花となっていきそうです。(鎌倉淳)

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