「秋の乗り放題パス」の2021年の発売期間、利用期間、価格が発表されました。利用期間は10月2~24日で、前年に引き続き23日間という長期設定です。価格は据え置きで、おとな7,850円、こども3,920円となりました。
「秋の青春18きっぷ」
「秋の乗り放題パス」は、日本全国のJR線で、快速・普通列車が3日間乗り放題になるきっぷです。特急列車乗車不可などの基本ルールは青春18きっぷと同じで、いわば「秋の青春18きっぷ」ともいえる存在です。
青春18きっぷとの違いは、3日間連続で利用しなければならない点、複数人の利用ができない点、こども用の設定がある点、自動改札機が使える点です。
2019年までは、10月上旬の体育の日がらみの3連休を含む16日間程度(週末3回)が利用期間となってきましたが、2020年度は利用期間が23日間(週末4回)という長期設定に。2021年度も引き続いて23日間の設定となりました。
ただ、東京五輪の関係で2021年は体育の日が7月に移動したため、秋の乗り放題パスの利用期間に3連休はありません。
「秋の乗り放題パス」期間と価格
2021年の「秋の乗り放題パス」の発売期間、利用期間、価格などは以下の通りです。
■発売期間
9月11日(土)~10月22日(金)
■利用期間
10月2日(土)~24日(日)
■有効期間
連続する3日間
■価格
おとな7,850円、こども3,920円
■発売箇所
全国のJRの主な駅、JRの旅行センターおよび主な旅行会社
「秋の乗り放題パス」の基本ルール
「秋の乗り放題パス」の基本ルールは、「青春18きっぷ」と同じです。全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT、JR西日本宮島フェリーが乗り降り自由。別途料金を払えば、普通車指定席やグリーン車自由席は利用可能です。新幹線、特急やグリーン車指定席には乗車できません。
「青春18きっぷ」とルールが異なる点は、連続利用が条件であるということ。1日分ずつ切り離して使用することはできません。3日連続で使わなければなりません。また、自動改札が使えます。
3日間で7,850円なので、1日あたり約2,616円です。青春18きっぷの1日あたり2,410円に比べると、8%ほど値段が高い計算になります。
ただ、「秋の乗り放題パス」は、「青春18きっぷ」に比べて利用者は少なく、学校の長期休暇とも重ならないので、普通列車が旅行者であまり混雑しない、というメリットがあります。
「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」
「秋の乗り放題パス」では渡れない、津軽海峡を通過するためのチケットが同時発売されます。それが「秋の乗り放題パス北海道新幹線オプション券」で、北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間と、道南いさりび鉄道の木古内~五稜郭間を連続した行程で片道1回のみ乗車できます。
道南いさりび鉄道線内の途中下車は不可。北海道新幹線奥津軽いまべつ駅への在来線の乗換駅はJR津軽線津軽二股駅です。価格はおとな2,490円、こども1,240円です。これも据え置きです。
新型コロナウイルス感染症の影響で、正直、旅をするムードではない、とお考えの方も多いでしょう。各地で列車の減便も相次いでいます。利用期間にさしかかる頃には、状況が落ち着いていることを願うばかりです。