JR九州「36ぷらす3」が楽しみ! 787系改造の「手軽に乗れる観光列車」

5日間九州一周

JR九州が新しい観光列車の導入を発表しました。787系特急電車を改造するもので、手軽に乗れる列車になりそうです。

広告

2020年秋運行開始

JR九州が発表した新列車の名称は「36ぷらす3」。1992年に特急「つばめ」でデビューし、現在も特急「かもめ」「にちりん」などで活躍している787系電車を改造した6両編成を使います。

運行開始予定は2020年秋で、同社としては、2017年3月の「かわせみ やませみ」以来3年半ぶりの観光列車となります。

「36ぷらす3」とは奇抜な名称ですが、「36」は九州が世界で36番目に大きい島という意味。「ぷらす3」は、「お客さま、地域の皆さま、私たち」でひとつになって、39(サンキュー!)=「感謝」の輪を広げていく、という想いが込められているそうです。

36+3
画像:JR九州

全席グリーン車

車両は全てグリーン車で、定員は100人程度。787系のデビュー時に人気を博したビュッフェも復活します。

コンセプトは「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった”走る九州”といえる列車」。美味しい食、温泉、豊かな自然、歴史、ホスピタリティマインドといった九州の魅力を詰め込みます。

デザインはおなじみ水戸岡鋭治氏で、黒を基調とした洗練されたデザインになりそうです。

36+3
画像:JR九州

5つのルート

運行ルートは木曜日に博多駅を出発し、月曜日までの5日間をかけて、5ルートで九州を1周します。

・木曜日:博多→熊本→鹿児島中央(肥薩おれんじ鉄道経由)
・金曜日:鹿児島中央→宮崎
・土曜日:宮崎空港→宮崎→大分・別府
・日曜日:大分・別府→門司港→小倉→博多
・月曜日:博多→佐賀→長崎

36+3
画像:JR九州

36+3
画像:JR九州

週末を挟んで5日間で九州を1週するルートで、走行距離は合計1,198㎞。日中時間帯のみの運転で、夜行運転はありません。門司港以外の上記各駅で乗り降りすることも可能。つまり部分乗車ができます。上記のルートで年間45週程度の運転を予定しています。

きっぷの販売方法や値段などは未公表ですが、駅の窓口などでの一般販売もされそう。「ウエストエクスプレス銀河」と同様、JRの料金体系に基づいた不定期特急という位置づけのようです。

全席グリーンなので「破格」とまでは呼べませんが、豪華クルーズトレイン「ななつ星」に比べれば、手軽な価格で乗車できそうです。5日間九州一周の旅が楽しみです。(鎌倉淳)

広告
前の記事「ウエストエクスプレス銀河」は破格の夜行特急。2020年5月8日京都~出雲市間でデビュー!
次の記事フェリー客室の個室化進む。大阪~別府航路「さんふらわあ」に新造船