JR東海は、新型の通勤形車両315系を2022年3月5日に運転開始すると発表しました。投入スケジュールを確認してみましょう。
23年ぶり新型車両
315系は、JR東海の在来線用の通勤形車両です。1999年に登場した313系以来、同社にとっては23年ぶりの新型通勤形車両。全車ロングシートで、省エネ性能に優れるなどの特徴があります。
JR東海は、315系を2021年度に56両投入します。その運転開始日について、2022年3月5日と発表しました。投入する線区は中央線・名古屋駅~中津川間です。
315系は、2025年度までの5年間で352両を製造します。当初は名古屋~中津川間に集中投入し、同区間は特急車両を除き、2023年度に車両を315系に統一します。
8両編成を先行
製造を受注する日本車輌製造の公表資料などによれば、315系の投入スケジュールは以下の通りです。
・2021年度 8両×7編成
・2022年度 8両×6編成、4両×2編成
・2023年度 8両×10編成、4両×10編成
・2024年度 4両×16編成
・2025年度 4両×14編成
2021年度の8両×7編成が、2022年3月5日に中央線で運転を開始するわけです。「3月5日」がダイヤ改正予定日なのか、ダイヤ改正に先んじて投入するのかは定かではありません。
投入スケジュールを全体としてみると、8両編成を先行投入し、徐々に4両も増やしていきます。中央線名古屋~中津川間は、2023年度までにすべて315系に統一しますので、8両が主体となるようです。
中央線以外では、名古屋・静岡都市圏を中心に、東海道線、関西線にも順次投入していきます。こちらは4両が多くなりそうです。
315系の投入により、国鉄から継承した211系8両は2022年3月中に引退し、JR東海が保有する車両はすべてJR発足後に新製した車両となります。(鎌倉淳)