JR九州が、2020年7月豪雨の被災状況をまとめました。肥薩線と久大線で鉄橋3本が流出したほか、17路線の345箇所で被害を確認しました。
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久大線
久大線では、7月7日の豪雨により、豊後中村~野矢間の「第二野上川橋梁」が流失しました。その他、橋脚の傾斜、トンネルや線路への土砂流入、盛土流出など合計145件の被害を確認しています。現時点で、日田~向之原間の復旧の見通しは立っていません。
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鹿児島線
鹿児島線は熊本地区で、7月8日の大雨により、玉名~肥後伊倉間において、大規模な土砂流入が発生しました。鹿児島地区では、7月4日の大雨で、木場茶屋~串木野間、上伊集院~広木間において、大規模な土砂流入が発生しました。
鹿児島線では、土砂流入や盛土流出など合計26件の被害を確認しています。現在、復旧に向けた工事を進めていて、8月上旬には運転再開の見通しです。
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肥薩線
肥薩線では、7月4日の豪雨により、鎌瀬~瀬戸石間の「球磨川第1橋梁」と那良口~渡間の「第二球磨川橋梁」が流失しました。その他、盛土・路盤・道床流出など合計65件の被害が発生しています。現時点で、八代~真幸間の復旧の見通しは立っていません。
日南線は再開
土砂の流入で南郷~志布志間で運行を見合わせていた日南線は、7月13日に運転を再開しました。
一方、特に被害が大きかった肥薩線などでは調査が進んでいない場所もあり、被災箇所が増える可能性があります。橋梁を流出したこともあり、肥薩線と久大線は、長期間の運休を余儀なくされそうです。
特急列車・D&S列車では、「ゆふいんの森」「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」「SL人吉」が当分の間、運休となります。「ゆふ」は、当分の間、博多~日田間の運転となります。
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