KLMの福岡~アムステルダム線が運休。福岡空港唯一のヨーロッパ便がなくなるのは残念

KLMオランダ航空は福岡~アムステルダム(オランダ)便を2015年1月5日から運休すると発表しました。この路線は福岡空港初のヨーロッパ直行便として2013年4月に就航し、現在は週3往復を運航しています。

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ヨーロッパから九州への集客が増えず

KLMの福岡路線は、成田、関西に次ぐ日本3拠点目でした。2013年4月に就航し、2014年夏スケジュールでは週4便にまで増便されました。しかし、円安によって日本からヨーロッパへの旅行者が減少したことにくわえ、ユーロ建て利益が低迷し利用者は伸び悩んだようです。ヨーロッパからの九州への集客も試みましたが、想定通りとはいかなかったことも原因です。

2015年10月25日からの冬スケジュールでは週2便に減便することを発表済みでしたが、さらに年明けに運休ということになりました。同社は為替などの動向次第で再開も検討するとしています。言葉を換えれば円高にならない限り運行再開は難しい、ということのようですが、再開に期待したいところです。

最終便はアムステルダム発は2016年1月3日、福岡発が1月4日です。KLMでは運休後も、九州とヨーロッパ間は、関西、成田、韓国の仁川線、台湾の台北線を利用してKLMのパートナーにより接続するとしています。

klm

福岡空港は大人気だが

これで、福岡空港唯一のヨーロッパ直行便は姿を消します。KLMはアムステルダムでの乗り継ぎが良いため、ヨーロッパの航空会社のなかでも使いやすいほうですが、それが福岡路線では成功しなかったということは、他の航空会社のヨーロッパ便も難しいであろうことを予測させます。

福岡空港は立地がいいため大人気で、最近はアジア路線が急増しパンク状態になりました。そのいっぽうで、ヨーロッパ路線が成功せず撤退というのは残念です。2016年3月以降は混雑空港に指定され、その後の路線開設は難しくなるでしょう。次に福岡からのヨーロッパ路線を見ることができる日は、来るのでしょうか? (鎌倉淳)

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