JR東日本とJALが包括的な連携協定を締結しました。鉄道と飛行機を組み合わせた立体型商品の企画を強化する方針で、昭和時代に販売されていた「ニューワイド周遊券」のようなきっぷが登場するかもしれません。
JRとJALが連携強化
JR東日本とJALは、「東日本エリアの地方創生に向けた連携強化」に関する協定を締結しました。
協定では、「広域観光モデルの創出」、「関係人口・定住人口の創出」、「新たなマーケットの創出」の3つの創出による、鉄道と航空の強みを活かした取り組みの展開を目指します。

立体型商品の企画強化
旅行者からみた注目点はふたつで、ひとつは、「鉄道+航空」の立体型商品の企画の強化です。いまの旅のスタイルは、鉄道、航空ともに往復利用が前提ですが、片道を鉄道、片道を航空とすることにより、旅程の自由度を広げ回遊性を高めます。
もうひとつが、鉄道と飛行機の予約の一体化です。MaaSを活用して予約手続きを簡素化するほか、列車に航空便名をつけるコードシェアも検討します。鉄道と航空のチケットの一体化を目指すわけです。
立体周遊券とニューワイド周遊券
「鉄道+航空」の立体型商品ときいて、中高年が思い出すのは、昭和時代に発売されていた「立体周遊券」や「ニューワイド周遊券」でしょう。
周遊券は、国鉄時代に発売されていた往復運賃と自由周遊区間がセットになったフリーきっぷです。そのうち、片道のみ航空機を利用できるのが「立体周遊券」で、北海道と九州を対象に発売されていました。
それが発展して、往復の交通機関の選択肢をフェリーや会社線にまで広げたのが「ニューワイド周遊券」です。
国鉄民営化後、周遊券を受け継いだ「周遊きっぷ」でも、北海道・四国・九州エリアで、出発地から自由周遊区間で片道のみ飛行機を選択できました。
イメージ図からみた想定は?
JR東日本とJALがこれから発売する「立体型商品」の詳細は発表されていません。
プレスリリースで示された、首都圏~函館・東北のイメージ図をみると、函館まで空路で飛んだあと、新幹線で途中下車しながら帰京するといった形を想定しているようです。

このイメージ図をみれば、目的地エリアで周遊するというよりは、復路の途中で観光地に立ち寄る旅程を想定しているようです。すなわち、かつての「周遊券」とは趣が異なります。
ただ、函館以北に自由周遊区間を設定すれば「立体周遊券」や「ニューワイド周遊券」のような形のきっぷにすることも可能でしょう。
旅行者としては、JR北海道も巻き込んで、道内広域が自由周遊区間になるような「令和のニューワイド周遊券」を期待したいところです。(鎌倉淳)
























