エアアジアXの中部~クアラルンプール線が運休することがわかりました。最終運航日は2月15日です。
エアアジアXは、マレーシアの格安航空会社エアアジアの長距離国際線部門を担う航空会社です。日本路線としては、羽田、関西に次ぐ三番目の就航地として中部空港に2014年3月に就航したばかり。運休理由は搭乗率低迷とのことで、1年経たずに事実上の撤退となりました。
客室乗務員は募集中
エアアジアXの中部撤退で気になるのが、「エアアジアジャパン」についてです。このエアアジアジャパンは、ANAとの合弁を解消したエアアジアが楽天の資本を入れて新たに作り直した新しい国内航空会社で、2015年夏の日本国内線運航開始を目指しています。
新エアアジアジャパンはすでに客室乗務員の募集も開始していますが、その募集要項には「中部国際空港(仮)もしくは会社の指定する空港まで公共交通機関を利用して60分以内で通勤可能な場所に居住または居住予定の方」とあり、本拠地が中部空港であることが示唆されています。
つまり、エアアジアXの中部~クアラルンプール線は、マレーシアの本拠地と日本の本拠地とを結ぶ役割があったわけです。マレーシアから利用客を中部に運び、さらに日本国内路線に乗り継ぐネットワークを構想していたとみられます。その「パイプ」が運休することは何を意味するのでしょうか。
国内線就航はできるのか?
エアアジアは、子会社のインドネシア・エアアジアが2014年12月28日に墜落事故を起こしていますが、朝日新聞によると、エアアジアは、「今回の運休とは関係ない」としています。エアアジアジャパンの客室乗務員募集開始が2015年1月8日ですので、事故や中部運休に関わらず日本国内線の就航を目指す姿勢は変わっていないようです。
とはいえ、本国との接続路線を失った中部拠点のLCCが、日本国内でうまくいくのか、と考えると、微妙な気もします。新エアアジアジャパンは、目標通り2015年の運航を開始できるのでしょうか。