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箕輪スキー場が再開へ。猪苗代町が新会社に出資、年内オープン目指す

再開時期には不透明感も

休業中の箕輪スキー場が再開に向け動き出しました。福島県猪苗代町が、新たな第三セクター会社に出資する予算案を可決。早ければ年内の再開を目指します。

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2024-25シーズンは休業

箕輪スキー場は、福島県の箕輪山の西側斜面に位置するスキー場です。猪苗代町が出資する第三セクター「横向高原リゾート」が運営してきました。

同社は1988年に猪苗代町とエスティティコーポレーションの出資で設立されました。しかし、エスティティ社が2003年に民事再生法を適用を申請。株式が投資ファンドに移り、それを2007年に加森観光が取得。2012年にマックアースが取得し、さらに2018年にブルーキャピタルマネジメントが取得しました。

経営再建の途上で増資がおこなわれ、直近の同社の出資比率は猪苗代町2.27%、ブルーキャピタルマネジメントが97.7%となっていました。しかし、経営難などで従業員が確保できず、2024-25シーズンは営業を休止していました。

箕輪スキー場

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大がかりな事業再構築

観光業への影響が大きいことから、猪苗代町では、営業再開に向けて新たな第三セクターを設立し、ブルー社から施設を買い取る方針を決めました。町が新会社に出資し、新会社がブルー社からスキー場資産を買い取り、横向高原リゾートからスキー場事業を譲受します。

新会社は、スキー場の運営を別の民間企業に委託し、委託企業から出資も受けます。設立以来、運営を続けていた横向高原リゾートは清算します。

スキー場創設以来の大がかりな事業再構築といえます。猪苗代町では、早ければ年内の再開を目指すとのことです。

ただ、この時期に新会社を設立し、12月からのシーズンに間に合うのかは不透明です。施設の状況や、運営委託先の企業とどこまで協議しているのかにもよりますが、現実に再開するには、もう少し時間がかかるかもしれません。(鎌倉淳)

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