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JR日南線「あり方」検討会議を設置。油津~志布志間、任意協議会で

存廃の前提は置かず

JR九州の日南線で、将来のあり方を議論する検討会議が設置されました。対象区間は油津~志布志間です。任意協議会の位置づけで、存廃の前提は置きません。

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10月31日初会合

宮崎県、鹿児島県とJR九州は、日南線の油津~志布志間42.9kmの将来のあり方を検討する任意協議会を設置したと発表しました。2025年10月31日に初会合を開きます。

鉄道会社が要請して国が設置する「再構築協議会」とは異なり、協議の期限などはありません。存廃の前提を置かずに、利用状況や課題を共有します。沿線自治体などが参加し、会議は冒頭を除き非公開です。

日南線キハ40

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輸送密度179人

日南線油津~志布志間の輸送密度は、2023年度のデータで179人。JR九州の全線区で最低でした。赤字額は約4.1億円です。2024年度のデータは、大雨の被害による不通の時期があったため、公表されていません。

JR九州管内では、指宿枕崎線の指宿~枕崎間ですでに任意協議会が設置されています。これまでに4回の会合がおこなわれていて、今後、実証事業などに取り組む予定です。(鎌倉淳)

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旅行総合研究所タビリス代表。旅行ブロガー。旅に関するテーマ全般を、事業者側ではなく旅行者側の視点で取材。著書に『鉄道未来年表』(河出書房新社)、『大人のための 青春18きっぷ 観光列車の旅』(河出書房新社)、『死ぬまでに一度は行きたい世界の遺跡』(洋泉社)など。雑誌寄稿多数。連載に「テツ旅、バス旅」(観光経済新聞)。テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」ルート検証動画にも出演。