いすゞとトヨタは、水素を燃料とする燃料電池路線バスの実用化に向けて、共同で開発を進めると発表しました。「SORA」の後継にあたる車両で、2026年度よりジェイバス・宇都宮工場で生産を開始します。
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エルガEVをベースに
いすゞとトヨタが新たに開発するのは、次世代燃料電池路線バス(FCバス)で、トヨタ「SORA」の後継車種にあたります。
いすゞは、2002年より日野自動車とバス事業で協業しており、2024年にはバッテリー電気自動車(BEV)路線バスを共同で開発し、市場投入しました。いすゞが「エルガEV」、日野が「ブルーリボンZ EV」です。
今回の発表は、いすゞの電気自動車「エルガEV」をベースに、トヨタの燃料電池システムを搭載し、新たな燃料電池路線バスを開発する、というものです。エルガEVと部品を共通化することでコストを削減する狙いがあるようです。
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大都市部を中心に
いすゞ、トヨタによる次世代燃料電池バスは、2026年度より、ジェイバス宇都宮工場で生産を開始する予定です。ジェイバスは、いすゞと日野が50%ずつ出資したバス製造会社です。
いすゞでは、「カーボンニュートラルの実現に向けて、バッテリー電気自動車に続く新たな技術として、次世代燃料電池路線バスの実用化に取り組み、路線バスの選択肢を拡充する」としています。
燃料電池バスの運用には、水素を充塡する水素ステーションが必要になります。そのため、次世代バスも、ステーション整備と並行して、大都市部を中心に投入されることになりそうです。
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