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JR各社「2025年夏の全線乗り放題きっぷ」を大紹介。お得に鉄道旅行を楽しもう

青春18きっぷの「ライバル」が続々登場

JR各社が夏休みに向けて、全線乗り放題きっぷを発売しています。その内容をざっくりと紹介し、比較してみました。お得に鉄道旅行を楽しむ方法を考えてみましょう。

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青春18きっぷ

JRの乗り放題きっぷとして、真っ先に名が挙がるのは「青春18きっぷ」です。JR全線の普通・快速列車が乗り放題です。

2024-25年の冬季からルールが変わり、3日間または5日間の連続使用となりました。

【有効期間・価格】
3日間用: 10,000円
5日間用: 12,050円

【利用期間】
7月19日~9月9日

【発売場所】
JR各社の駅窓口、指定席券売機、旅行会社

【効力】
JR全線の普通・快速列車が乗り放題。特急、新幹線などには別途料金を支払っても乗車不可。

小海線キハE200

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東日本のんびり旅パス

JR東日本エリアの普通・快速列車が乗り放題になるきっぷ。基本的なルールは「青春18きっぷ」と同じで、有効期間は3日間。

JR東日本エリアのみを旅するのなら、青春18きっぷより低価格で、夏休みが終わっても利用できるのも魅力。いっぽう、えきねっと限定発売で、きっぷの受け取りが必要なので、購入時に一手間増えるのが難点です。

【有効期間・価格】
3日間: 9,000円

【利用期間】
7月1日~12月26日

【発売場所】
えきねっと(指定席券売機などでの受け取りが必要)

【効力】
JR東日本の普通・快速列車が乗り放題。特急、新幹線などには別途料金を支払っても乗車不可。

東日本のんびり旅パス
画像:JR東日本プレスリリース
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北海道&東日本パス

JR東日本、JR北海道と青い森鉄道、いわて銀河鉄道、北越急行線の普通・快速列車が乗り放題になるきっぷ。こちらも基本的なルールは「青春18きっぷ」と同じですが、第三セクター線に乗れることと、津軽海峡区間で別途特急料金を払えば新幹線に乗れることが、大きな違いです。有効期間は7日間です。

価格は11,530円で、青春18きっぷの5日間分より安く、7日間も旅行できます。東北、北海道エリアを旅行するのなら、青春18きっぷより1日あたり価格が安く、利便性も高いです。

【有効期間・価格】
7日間:大人11,530円、子ども5,760円

【利用期間】
7月1日~9月30日

【発売場所】
JR東日本・JR北海道の駅窓口、指定席券売機、旅行会社

【効力】
JR東日本・北海道の普通・快速列車が乗り放題。特急、新幹線などには別途料金を支払っても乗車不可。ただし、新青森~新函館北斗間は、別途料金で新幹線に乗車可。また、急行も別途料金で乗車可。

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JR東海☆夏の乗り放題きっぷ

JR東海の普通・快速列車に2日間乗り放題のきっぷ。「EXサービス」の商品を利用して東海道新幹線を利用し、熱海~米原間で降りる場合のみ購入可能。新幹線の乗車駅に制限はありません。e5489での発売限定です。

2日間3,900円と格安ですが、「新幹線とセット」でしか買えないので、そのぶんお安めになっている、と解釈することもできるでしょう。

【有効期間・価格】
2日間:大人3,900円、子ども1,900円(EXサービスで新幹線チケットを購入した場合にのみ購入可能)

【利用期間】
7月19日~9月10日

【発売場所】
e5489(指定席券売機などでの受け取りが必要)

【効力】
JR東海の普通・快速列車が乗り放題。特急、新幹線などには別途料金を支払っても乗車不可。

JR東海☆夏の乗り放題きっぷ
画像:JR東海プレスリリース
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WESTER ポイント全線フリーきっぷ

JR西日本と智頭急行線が乗り放題です。普通・快速列車だけでなく、新幹線、特急列車も普通車自由席なら乗り放題という豪華版です。普通車指定席の利用も6回まで可能です。

購入にはWESTERポイントが必要ですが、最低500ポイントに設定されたので、手が届きやすくなっています。

【有効期間・価格】
1日間:500ポイント+16,000円(子ども500ポイント+8,000円)
2日間:10,000ポイント(子ども5,000ポイント)
3日間:15,000ポイント(子ども7,500ポイント)

【利用期間】
7月16日~8月31日

【発売場所】
e5489(指定席券売機などでの受け取りが必要)

【効力】
JR西日本と智頭急行の普通車自由席が特急・新幹線を含め全線乗り放題。指定席は6回まで。

WESTER ポイント全線フリーきっぷ
画像:JR西日本ウェブサイト
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こどもぼうけんきっぷ

JR九州では、小学生限定の乗り放題きっぷを発売しています。JR九州の普通・快速列車が乗り放題で、なんと100円です。別途特急券を購入すれば、新幹線・特急にも乗車できます。

【有効期間・価格】
1日間:子ども100円

【利用期間】
7月20日~9月1日

【発売場所】
JR九州インターネット予約、指定席券売機(前日まで発売)

【効力】
JR九州の普通・快速列車が乗り放題。特急、新幹線などには別途料金を払えば乗車可。

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こども四国フリーきっぷ

JR四国でも、小学生限定の乗り放題きっぷを発売しています。JR四国の普通・快速・特急自由席が乗り放題で、なんと500円です。別途特急券を購入すれば、新幹線・特急にも乗車できます。

大人用もありますが、12,000円で、子ども用と同時利用の場合のみ、利用できます。また、お盆時期は利用できません。

【有効期間・価格】
1日間:子ども500円、大人12,000円

【利用期間】
7月19日~8月31日(8月8日~17日は利用不可)

【発売場所】
JR四国の駅窓口、指定席券売機、四国内の主な旅行会社

【効力】
JR四国の普通・快速・特急列車の普通車自由席が乗り放題。土佐くろしお鉄道(窪川~若井間)は普通列車のみ乗り放題。

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上手に選んで夏の旅を

青春18きっぷが連続利用になったことを受け、JR東海とJR東日本が新たな普通列車用のパスを発売するのが、この夏の特徴でしょうか。いわば、青春18きっぷの「ライバル」が登場してきました。

青春18きっぷが使いづらくなり、実質的に値上げとなったことで、こうした動きが出てきたのでしょう。

かつての青春18きっぷほどの万能性を備えたきっぷは見当たりませんが、上手に選んで旅をしたいところです。(鎌倉淳)

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