JALがエアバスA350-1000型機を羽田~ニューヨーク線に投入します。2023年10月29日開始の冬ダイヤからで、A350の国際線投入は初めてです。これにより、JALの国際線フラッグシップ機(旗艦機)は現行のボーイング777からA350に交代します。
20年ぶり刷新
JALは、2023年10月29日開始の冬期ダイヤ中に、エアバスA350-1000型機を羽田~ニューヨーク線に投入すると発表しました。
A350-1000は、現行のボーイング777-300ERの後継となる長距離国際線機材で、同社の新たなフラッグシップ機となります。
JALの国際線フラッグシップ機の刷新は、ボーイング747-400から777-300ERへの交代以来、約20年ぶりです。
A350型機とは
エアバスA350シリーズは2通路のワイドボディ機で、標準型がA350-900、胴体延長型がA350-1000です。対ボーイングの位置づけとしては、787の対抗機種となります。
JALはボーイング777の後継機として、エアバスA350を採用。A350-900をすでに16機導入しており、国内線で運用しています。客室仕様は3クラスで、定員は369人または391人です。
A350-1000は国際線用として発注しているもので、2023年度に2機の受領を予定しています。これを真っ先に羽田~ニューヨーク線に投入するわけです。国際線用の客室仕様の詳細は未発表です。
777は退役へ
A350の導入にあわせて、JALのボーイング777は順次、退役します。国内線で残っている777-200ERは2023年度上期中に退役することが決まっています。
国際線の777-300ERはしばらく飛び続けますが、A350-1000の導入に合わせて姿を消していきます。
「ジャンボジェット」として親しまれたボーイング747に代わって、颯爽と登場してから約20年。JALの「トリプルセブンの旅」は、もうすぐ幕を閉じることになりそうです。(鎌倉淳)