ニセコグラン・ヒラフスキー場に新たなゴンドラが登場します。エース第2センターフォーリフトを架け替えてゴンドラ化するもので、ヒラフでは2本目のゴンドラとなります。
定員10人の新ゴンドラ
東急不動産は、ニセコ東急グラン・ヒラフスキー場に新ゴンドラを導入すると発表しました。
新ゴンドラは、エース第2センターフォーリフトを架け替える形で新設します。ホテルニセコアルペン横を起点に中腹のレストハウスエースヒル付近に至る、全長約1700mです。
新ゴンドラの速度は秒速6mで、山麓から標高820mの中腹まで6分で結びます。定員は10人です。アルペンコースやスーパーコースを回すのに便利なゴンドラとなりそうで、山頂方面へ一気に上がるのにも使えます。
速度は1.5倍に
現状のセンターフォーはヒラフゲレンデの基幹リフトで、ニセコ全山で最も輸送実績が高くなっています。運行開始は1985年で、クワッドリフトとしては国内最古を誇りますが、近年では老朽化が課題となっていました。
センターフォーは秒速4mで、定員は4人ですので、ゴンドラ化により速度は1.5倍、定員は2.5倍となります。1時間あたりの輸送量はこれまでの毎時1,800人から2,800人となり、混雑時の待ち時間が緩和されそうです。
新ゴンドラは、2024-2025シーズンに運行開始予定です。それに先だってセンターフォーリフトは2023-2024シーズン終了後に解体工事に着手します。
ニセコを代表するゴンドラに
ヒラフにはマウンテンセンター付近から中腹を結ぶ「ヒラフゴンドラ」もあります。ただ、高原エリアとアルペンエリアの経営が分かれていた時代に作られたという経緯もあり、何度も滑るにはコースバリエーションに乏しく、あまり使い勝手が良くありません。
そのため、基幹リフトのセンターフォーがゴンドラに架け替え変われば、これまで以上に人気となることは間違いないでしょう。ニセコを代表するゴンドラになりそうです。(鎌倉淳)