寝台特急「あけぼの」の廃止方針が固まったようです。2014年3月ダイヤ改正で、定期運行が打ち切られることがわかりました。
寝台特急「あけぼの」は、上野から上越線・羽越本線、奥羽本線などを通り青森まで走る特急です。上野~青森間を1日1往復しています。車両は24系で、A寝台とB寝台の個室と、2段式の開放型B寝台を連結しています。しかし、車両の老朽化が激しくなり、乗客も減少傾向であることから、廃止が決まりました。これで、東北を起終点とする寝台特急は全て姿を消します。
「あけぼの」の廃止については、JR東日本社内で方針は数年前に固まっていたようです。社外でも数年前からウワサになっていましたし、鉄道ファンや利用者なら、廃止方針はすでに知っていたと思われますので、それほど大きな驚きはないでしょう。
このタイミングでの廃止となったのは、青函トンネルでの新幹線工事が本格化するのに伴い、他の寝台列車の運転を整理することへの準備との兼ね合いもあるようです。現在、本州と北海道を結ぶ寝台列車には「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」「北斗星」がありますが、いずれも深夜・未明に青函トンネルを抜けます。新幹線のトンネル内工事の作業時間を確保するため、これらの列車の運転本数も絞る方針のようです。
すなわち、「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」「北斗星」にも運転の変更があるとみられます。関係者の話や各種報道を総合すると、2015年3月の北陸新幹線開業を機に「トワイライトエクスプレス」が廃止される可能性が高く、同時に「北斗星」も定期運用は打ち切りになりそうです。「カシオペア」に関しては、車齢が比較的若いため、何らかの形での存続はありえるようです。これらはまだ確定した事実ではありません。いずれ概要が明らかになるのではないでしょうか。