JR北海道がピーチ・アビエーションとバニラエアと連携したフリーパスを設定します。2017年夏は、これまでの「ひがし北海道フリーパス」にくわえて、「きた北海道フリーパス」も発売開始。宗谷線方面への旅がお得になりそうです。
「きた北海道フリーパス」は初登場
JR北海道は近年、LCCと連携した「JRフリーパス」を設定していて、2017年は1月20日~4月4日の利用期間で「ひがし北海道フリーパス」を発売しました。
さらに夏季シーズンに向け、4月29日~9月30日まで、「ひがし北海道フリーパス」にくわえて「きた北海道フリーパス」も発売します。「きた北海道フリーパス」は、LCC向けとしては初めての設定です。
フリーエリアは、「きた北海道フリーパス」が小樽、南千歳以東の函館線、宗谷線、留萌線、富良野線と根室線の富良野以北などのJR北海道全線。「ひがし北海道フリーパス」が小樽、南千歳以東の函館、石北線以南のJR北海道全線です。
フリーエリア内では、普通・快速・特急の普通車自由席が乗り降り自由です。
「きた/ひがし北海道フリーパス」の期間と価格
「きた北海道フリーパス」「ひがし北海道フリーパス」の発売期間、利用期間、価格は以下の通りです。
きた北海道フリーパス
・発売期間 2017年4月29日(土)~9月30日(土)
・利用期間 2017年4月29日(土)~10月3日(火)
・価格 おとな12,500円 こども6,250円
・有効期間 4日間
ひがし北海道フリーパス
・発売期間 2017年4月29日(土)~9月30日(土)
・利用期間 2017年4月29日(土)~10月3日(火)
・価格 おとな15,500円 こども7,750円
・有効期間 5日間
到着当日のみ購入可
購入できるのは、ピーチ・アビエーションまたはバニラエアに搭乗して千歳空港に到着した旅客のみです。購入時には、ピーチまたはバニラエアの搭乗券(新千歳空港到着便)を新千歳空港駅のみどりの窓口に提示しなければなりません。
購入できるのは到着当日のみで、翌日以降は購入できません。また、前売りもしません。新千歳空港駅以外での購入もできません。
「きた北海道フリーパス」の使いこなしは?
初登場となった「きた北海道フリーパス」ですが、フリーエリアは「ひがし北海道フリーパス」に比べて狭く、有効期間も1日短くなっています。
ただ、新千歳空港~稚内を特急利用で往復するだけで、正規価格では20,780円するところを、12,500円で利用できますので、お得度は抜群。本州在住者がLCCを使って北海道に行き、宗谷線の往復旅行を考えているなら、使いごたえのあるきっぷといえます。
存続が危ぶまれている留萌線への旅を組み合わせ、宗谷・留萌両線を乗りに行くにもいいでしょう。道北方面への旅には、とくに便利なきっぷといえそうです。(鎌倉淳)