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新宿~松本はJR「スーパーあずさ」より中央道高速バスのほうが安くて快適。改めて感じた在来線特急の危機

JRの中央本線特急「あずさ」と、京王の中央道高速バスは新宿~甲府~松本間で激しく競合しています。所要時間は新宿~松本で「あずさ」が2時間半から3時間程度、高速バスが3時間10分程度です。

所用があり、新宿~松本を日帰り往復してきました。往路は「えきねっとトクだ値」で「スーパーあずさ」の指定席を35%割引の4350円で前日に購入。帰路は時間がはっきりしなかったので予約はしていませんでしたが、松本バスターミナルで京王高速バスの「Sクラスシート」を4400円の定価で購入。ほぼ同価格で、二つの交通機関を試しました。

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スーパーあずさは快適

往路は新宿10時発の「スーパーあずさ11号」。「あずさ」の中でも最も俊足な列車の一つで、新宿~松本間を2時間31分で結びます。途中の停車駅は立川、八王子、甲府、茅野、上諏訪のみ。途中停車が少ないと車内も落ち着いていて快適です。2時間半といえば新幹線なら「東京~新大阪」に匹敵する時間ですが、景色もいいせいか、それほどの長さは感じません。八王子発車時の乗車率は7割程度でした。

スーパーあずさE351系

バスの渋滞もほとんどなし

帰路は松本16時20分発の5923便。京王バス自慢の「Sクラスシート」に座っているのは筆者一人で、全体的にはこちらも7割くらいの乗車率。Sクラスは先頭席なので、先頭眺望を楽しみながらリクライニングをフルに倒し、こちらも快適です。「みどり湖」を過ぎれば乗車客はなく、途中双葉サービスエリアでの休憩のみ。渋滞もほとんどなく、定刻19時32分より5分も遅れずに到着しました。高速バスの定時性もなかなかです。

「大きな渋滞がない」と予見できる場合は、高速バスでも十分快適で、時間、乗り心地とも鉄道と遜色ありません。Sクラスの場合はコンセントもあるので、タブレットをいじっていればスグに時は経ちます。一方、「スーパーあずさ」はグリーン車に乗ってもコンセントがありません。

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定価でJRを選ぶ理由は少ない

今回はどちらも4400円程度の価格で乗りましたが、JRは前日まで発売の「えきねっとトクだ値」での価格であり、定価なら6710円もします。一方、高速バスは普通シートなら定価でも3400円にすぎません。定価で比べるなら、新宿~松本間で「あずさ」を選ぶ理由はあまりないように感じられます。週末の朝夕など高速道路で大渋滞が予見される場合は別ですが、平日の中央道はそれほど混雑しませんので、価格差ほどの時間差もありません。若干の時間的余裕を見て利用すれば、高速バスで十分というか、「高速バスのほうが安くて快適」ともいえます。よく利用されている方からすれば「何をいまさら」という感想かもしれません。

こうした「JR在来線特急と高速バス」の競合は、高速道路の延伸にともなって各地で繰り広げられています。「渋滞リスク」の大きい首都圏は、それでもJRが優位なほうで、渋滞リスクの少ない地方間では鉄道の勝ち目は薄いと思わずにはいられません。大げさではなく、JRの在来線特急は危機に瀕しているといっていいでしょう。

「えきねっと」と車両の改善を

JRには改善点が多くあるように思えます。まず、使いにくい「えきねっと」は改善して、インターネットでの購入はもっと簡単にしてほしいものです。また、正規運賃・料金は仕方ないにしても、空席連動の柔軟な割引価格を設定することはできないのでしょうか。さらに、コンビニなどでの購入も可能にして、買いやすくしてほしいものです。駅のみどりの窓口は混んでいて、できれば行きたくないという人も多いのではないでしょうか。

車内設備の改善は簡単ではありませんが、スーパーあずさに使われているE351系は、導入が1994年で、そろそろ更新時期を迎えます。車内コンセントの設置や、グリーン車の3列化、Wifiくらいは実現してほしいものです。その他のJRの老朽化した車両の特急列車は、より価格を安くする、快速化して料金不要にするなどの施策も必要なのでは、と思えてしまいます。

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