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苗場、GALAなど利用者増、かぐら、神立は減少。豪雪の2025年、湯沢スキー場で明暗

かぐらは雪が多すぎて?

豊富な積雪に恵まれた2025年シーズンのスキー場、新潟県の湯沢地区でも利用者数が堅調に伸びました。苗場は前年比15%増、GALAは同9%増です。

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総利用者数177万人

新潟県湯沢町は、2024-25年シーズンの3月までのスキー場利用者数を公表しました。総利用者数は177万人で、前年度の164万人より約8%増加しました。

2024-25年シーズンは、1月から2月にかけて、近年にない降雪に恵まれました。積雪量の増加が、スキー場利用者数の増加につながった形です。

苗場スキー場

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苗場がトップに

最も利用者数が多かったのが苗場スキー場の約35万人です。

次いで岩原の約29万人、GALA湯沢の約26万人、神立の約19万人、湯沢中里の約17万人、かぐらの約15万人と続きました。

以下、湯沢町のスキー場利用者数を表にしてみました(配信先で表が崩れる場合は、こちらをご覧ください)。

スキー場名 2025年 2024年 増減率
苗場 350,750 306,100 115%
岩原 298,000 255,000 117%
GALA湯沢 260,130 238,750 109%
神立 198,780 212,600 93%
湯沢中里 174,660 164,150 106%
かぐら 159,280 194,620 82%
NASPA 131,680 107,580 122%
湯沢高原 86,300 72,180 120%
中里スノーウッド 74,320 64,390 115%
湯沢パーク 37,270 25,780 145%
湯沢町計 1,771,170 1,641,150 108%


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小規模スキー場で伸び率高く

対前年の伸び率では、湯沢パークが約145%がダントツのトップで、NASPAが約122%、湯沢高原が120%、岩原が約117%、苗場と中里スノーウッドが約115%と続きました。

全体的に、規模の小さいスキー場の伸び率が高くなっています。規模の小さいスキー場ほど、降雪による来客増の恩恵を受けたようにも見て取れます。

一方、大規模スキー場は伸び率は1割前後です。ただし、分母が大きいので、利用者そのものは大幅に増えています。大規模スキー場の利用者が伸び悩んだわけではありません。

つまり、増えた利用者が分散したので、小規模スキー場の伸び率が高くなった、ということでしょう。

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かぐらは利用者大幅減

3月までの利用者が減少したのは、かぐらと神立です。かぐらは前年比約82%と大きく利用者数を減らし、神立も約93%と伸び悩みました。

かぐらは、豊富な積雪量で知られるゲレンデです。そのかぐらが落ち込んだのは、「かぐらまで行かなくても、今年は雪がたくさんある」という利用者心理が働いたからでしょうか。あるいは、今シーズンは暴風雪の日が多く、休業が多かったのかもしれません。

ただ、かぐらはシーズンが長く、4月と5月の利用者数が多いのが特徴です。5月の連休でも残雪が豊富であれば、利用者を惹きつけ、最終的には前年比増となるかもしれません。

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神立は主力リフト運休の影響

神立も減少していますが、月別で見ると、大きく客足が減っているのは2月だけです。おそらくは、2月18日に発生した雪崩により、主力のBリフトが2月末まで運休したことが影響しているのでしょう。

Bリフトが運行を再開した3月は、前年並みの利用者数に回復しています。

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GW営業で後伸び

湯沢エリアでは、かぐらのほか、GALA湯沢もゴールデンウィーク頃まで営業する見込みです。GALA湯沢も4月以降のの利用者数が多い傾向があるので、これから後伸びしそうです。

最終的には、GALAも、対前年比ふた桁の利用者数増になる可能性がありそうです。(鎌倉淳)

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