飛行機の「ユース割引」最新まとめ。スカイメイトは25歳までに対象拡大。でもLCCよりはお高め

若者の飛行機旅行の味方がユース割引。スカイメイトを筆頭に、航空各社が若者向け割引を設定しています。年齢制限も緩和傾向で、25歳まで利用可能なエアラインが増えています。飛行機のユース割引の最新事情をまとめてみました。

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ANAは「スマートU25割」に

飛行機の若者向け割引でまっさきに思い浮かぶのは、「スカイメイト」。1960年代に販売が開始された国内ユース運賃の元祖ともいえる存在で、JAL、ANAの国内大手両社が導入していました。21歳以下が対象で、予約不可で空席のある便のみ搭乗可能とするかわり、普通運賃の50%程度の価格で利用できるというものです。

半世紀にわたり継続してきた制度ですが、2016年12月にANAがスカイメイトを廃止し、かわりに「スマートU25」という運賃を設定。対象年齢を25歳までに引き上げたうえで、当日朝からの予約を可能としました。これにより、スカイメイトの欠点である「予約できない」が解消され、「空港に来たけれど満席で乗れない」ということがなくなりました。ただ、座席数の制限はあるようです。

対するJALも2017年4月から、スカイメイトの対象年齢を上げて25歳までとしました。空席利用というスタンスに変更はなく、当日でも予約はできません。

スマートU25
画像:ANAホームページより

エアドゥも「スカイメイト」

「スカイメイト」の呼称をユース割引に用いている航空会社として、エアドゥもあります。エアドゥはもともと25歳以下をスカイメイトの対象としており、当日に空席があった場合に搭乗できるしくみです。

エアドゥのスカイメイトは全路線一律運賃が特徴で、現在は9,600円でエアドゥの全路線に搭乗できます。羽田から札幌以外の北海道へ行く場合などは、破格値といえそうです。

天草エアラインも「スカイメイト」を設定しており、21歳以下が利用できます。当日の空席利用で、割引率は45~50%程度です。

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スカイマークは前日予約可能

中堅航空会社の多くは、予約ができるユース割引を設定しています。スカイマークは「U21直前割」を設定しており、前日午前7時以降に空席があれば予約可能です。対象は21歳以下。価格は普通運賃の40~50%程度で、ユース運賃の値段としてはANAのスマートU25と同価格帯です。羽田~札幌で比べると、エアドゥのスカイメイトより高いです。

ソラシドエアの「予約ができるユース割」は、搭乗2ヶ月前から予約可能です。21歳以下が対象で、22歳以上でも学生なら割引対象になります。割引率も50~60%程度と大きく、対象者にはありがたい運賃です。ただ、予約変更不可で、払い戻しの際には3,000円程度の手数料がかかります。

スターフライヤーの「スターユース」も、搭乗2ヶ月前から予約可能です。対象は25歳以下で、割引率は60%程度で格安です。予約変更不可ですが、当日空席があれば当該便より早い便に乗ることは可能です。

総合的には「スマートU25」

ここまで見てきたように、航空各社のユース割引の対象年齢は25歳までが主流となってきました。割引率はおおむね普通運賃の45~60%程度に設定されています。ただ、飛行機の早期購入割引にはもっと安い運賃もありますので、ユース割が必ずしもトクとは限りません。

また、LCCと比べても、ユース割はややお高めです。LCCが運航している区間で、たんに移動するだけなら、LCCのほうが安いでしょう。

ユース割引の真価が発揮されるのは、LCCが運航していない区間での直前購入です。LCC以外で「直前に予定が決まっても飛行機に安く乗れる」割引運賃は少ないので、直前購入でユース割は貴重です。

その意味では、当日朝に予約可能で、対象路線も多く、価格も手ごろなANA「スマートU25」が総合的に使い勝手がよさそうです。価格面ではエアドゥのスカイメイトもお得度が高いので、北海道路線をご利用の方は、検討するといいでしょう。(鎌倉淳)

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