バニラエアが国内線を拡大、成田~関西、函館などを開設へ。LCCの路線網がより便利になる!

格安航空会社のバニラエアは、2017年2月~3月に、相次いで新路線を開設します。開設されるのは、成田~函館線、関西~函館線、成田~関空線です。函館2路線はLCCとして初めての路線で、成田~関西はLCC3社がすでに運航している国内最激戦区の一つです。

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2017年2月~3月に運航開始

運航開始の時期は成田~関西線が2017年2月18日、成田~函館線が2月19日、関西~函館線が3月18日です。バニラエアは現在9機の機体を2月までに12機に増やすことで、新路線の開設を実現します。

機体増により国際線を含む全路線の運航スケジュールを組み替えます。成田~関西線は、機材が空いている時間の有効活用の意味もあるようです。

運航便数は成田・関西~函館線は各1日1便、成田~関西線は1日2便です。

バニラエア

旭川や女満別の就航に期待!

バニラエアは、リゾート路線を主体としたLCCですが、最近は国際線に重きを置いていて、国内線の拡充には消極的でした。

ここへきて、国内新路線を相次いで開設してきた理由として、近距離国際線の競合が激しくなってきたことと、機材増にともない新たな路線開拓が必要になってきたことなどが背景にあるとみられます。

いずれにせよ、これまでLCCが未就航だった函館空港にLCCが開設されるのは、何より喜ばしいことでしょう。北海道新幹線との競合になりますが、片道を飛行機にする旅行では補完関係にもなり得ます。函館観光にとってはいい影響を与えそうです。

成田~関西線はバニラエアが最後発になりますが、LCC4社が揃い踏みすることで、利用者にとっては低価格運賃が望めそうです。

北海道では、このほか、LCCの就航先として旭川や女満別が有力視されています。LCCでは各社とも機体増が進んでいますし、さらなる路線網の拡大を期待しましょう。(鎌倉淳)

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